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| 「一家に一本、“吉宗ザクラ”を」と櫻井さん(昨年12月、因島で) |
和歌山の新名物に“吉宗ザクラ”いかが? アートフラワーや盆栽をはじめ、花について勉強しているグループ「アトリエNAGAKO」(本部=打田町古和田、約120人)が、冬に花をつけ、大気汚染物質の1つ二酸化窒素の吸収能力に優れるヒマラヤザクラを広める活動を始めた。親しみやすいよう、“吉宗ザクラ”と命名しており、櫻井榮子(ながこ)代表は「観光都市と言われる和歌山で吉宗ザクラを広め、『和歌山に行けば、冬でも花が咲いている』ことをPRしたい」と意気込んでいる。
アトリエNAGAKOのメンバーが“吉宗ザクラ”と呼ぶヒマラヤザクラはネパール原産で、日本のサクラの原種と言われる。最低気温がマイナス5度以上の地域で育ち、日本では11月下旬から12月下旬にかけて開花、正月に若葉をつける。また、二酸化窒素吸収力はソメイヨシノの約6倍といわれており、“環境浄化木”としても注目されている。
櫻井さんは昨年7月、環境問題に関する講演会で、サクラの木を植えて大気汚染浄化に取り組んでいるグループを知った。3年前から宝塚で活動しているグループと、2年前に発足した大阪の「エコライフを推進する会」がそれで、すぐ連絡を取り、資料や苗木を送ってもらった。12月にはヒマラヤザクラを栽培している広島県因島市の企業を訪問、苗木を育てている現場を見学した。
和歌山でヒマラヤザクラを広めるにあたり、「観光に来た人に『何というサクラ?』と聞かれた時、『ヒマラヤザクラ』ではインパクトに欠ける」と櫻井さん。「みんなが知っている“吉宗”を取り入れれば、和歌山をPRでき、覚えてもらいやすい」と命名した。
活動の第一歩として、このサクラを紹介するパネルを手作りし、昨年11月に和歌山近鉄百貨店、2月に和歌山市役所とマリーナシティのわかやま館で開いたグループの作品展で展示。このほか、会員を“花さかじいさん”ならぬ“花さかレディ”と呼び、もっぱら口コミで広報活動を展開中だ。また、昨年12月には九度山町の慈尊院に苗木3本を寄贈。安念清邦住職は「花を付けるのは根を張ってからでしょう。2、3年後になると思いますが、それまで大事に育てたいですね」と心待ちにしている。
グループではPRだけでなく、活用法を模索している。1月に開いた総会でヒマラヤザクラの葉を材料にさくらもちを試作。「みんな『甘すぎず、おいしい』って大好評でした」。さらに、切り花にしても長く咲いており、生け花に活用できることが分かった。櫻井さんは「『サクラ切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』と言われるとおり、サクラは傷をつけるとすぐ弱ってしまうが、ヒマラヤザクラはせん定が可能なんです」と強調する。
吉宗ザクラの苗木は2,500円から3,000円程度。同会はゴールデンウィークに和歌山市で開かれる全日本花いっぱい大会でPRを計画しているほか、幼稚園や小学校に広めたい考えだ。櫻井さんは「若葉が出るのが冬場のため、虫の被害を受けにくく、庭に植えても世話をしやすい。ぜひ一家に1本植えてほしい」と呼びかけている。
問い合わせは櫻井さん(打田0736・77・5284)。 |