中米に位置するグアテマラ共和国は現在、大統領制の民主主義国家。60年代から、アメリカが支援するグアテマラ軍と、キューバ系の左翼ゲリラ、先住民グループによる三すくみの内戦が続き、96年まで紛争が絶えず、国内は荒れていた。
和歌山大学ラテンアメリカ研究会は、同会顧問で和大保健管理センター所長の宮西照夫教授がマヤ人の女性を対象に心的外傷後ストレス障害を調査するのに合わせ昨年9月、初めてグアテマラを訪問。その際に文具や衣服を贈ったが、内戦の傷跡や貧困の実態に触れ、本格的な支援に乗り出すことを決めた。
グアテマラを訪れた廣尾会長は、内戦の影響を最も受けたマヤ人の被害の実態を肌で感じた。「精神的苦痛の深さを痛感した。特に戦争未亡人の問題は深刻で、夫がいないため生活の糧が得られず、子どもがその不満を母にぶつける悪循環に陥っている」と語る。
現在計画している支援活動は、物資の提供、教育を受ける機会のない子どもを対象とした青空教室、衣服からテーブルクロスまで使用される布「ウィッピス」などの民芸品を売るルートづくりーなど。
このうち、販売ルートづくりとしては、国際ソロプチミスト和歌山の協力を得て、グアテマラに「民芸品センター」の設立を計画。マヤ人が民芸品を製作するだけでなく、青空教室を開くなど内戦犠牲者の自立につながるセンターとする。同会の岩橋会長は「宮西先生からグアテマラの現状を聞き、ぜひ協力したいと思った。センターはマヤ織りをつくり女性の自立を目指す。国を越えた支援をしたい」と話している。
また多くの人にグアテマラの現状を知ってもらおうと、17日に和大で講演会「マヤ先住民が語る内戦の被害と現状」を開催。代表のアントニャ・ペティ・ソフエルさん、イシムカネ代表世話役のマヌエル・レアンダ・パブロさんを招き、2人がマヤの生活とグループの活動報告を行う。
廣尾会長は「内戦の被害と現状を多くの人に知ってもらうのが第一歩。一緒に支援しませんかと呼びかけたい」。宮西教授は「若い人に戦争が残す悲惨な結果を知って欲しい。和大の学生の支援の動きは、グアテマラの学生も動かしつつある。マヤ人が自立して暮らせるモデル地区をつくれるといい」と話している。
講演会「マヤ先住民が語る内戦の被害と現状」は午後4時半から6時まで和歌山大学教育棟L101で開催する。その後、懇親会(会費3,000円)がある。問い合わせは同会の廣尾会長へメール(dai5050@hotmail.com)か、和大宮西研究室(073・457・7962)。なお、懇親会参加希望者はきょう16日に連絡する。
また、同会は民芸品センター設立のため書き損じハガキ、未使用切手、商品券などの寄付を募っている。送付は、〒640・8510和歌山市栄谷930、和大ラテンアメリカ研究会まで。
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