和歌山市和歌浦東の中村文厚さんが『風切りどんぐり』(写真)を近代文芸社から出版した。
中村さんは1921年生まれで、30歳代後半から小説やエッセイを書き始めた。本書は83年から2000年にかけて同人誌『とろっこ』に発表した作品をまとめたもので、第1部に小説11編、第2部にエッセイ5編を収録している。
タイトルとなった「風切りどんぐり」は、中村さんが戦前通った同市内の始成小学校を舞台にした短編小説で、義侠心について教えてくれた上級生との思い出をモチーフに書いている。エッセイの「赤トンボ」は86年版ベストエッセイ集(文藝春秋)に収録された。
四六判、233ページ。1,700円(税別)。問い合わせは近代文芸社(東京03・3942・0869)。 |