南海電鉄の和歌山港駅ー水軒駅間(2・6キロ)が5月25日に廃止されるのを控え、電車撮影会が11日、和歌山市西浜の水軒駅で開かれ、鉄道ファンらが消えゆく路線を惜しみシャッターをきった。
同線は1971年に開通。貯木場から材木を輸送する貨物駅として計画されたが、線路と並行して道路が開通したため、当初から旅客駅として利用された。
1日2往復の「日本一旅客列車が少ない終着駅」として鉄道ファンに親しまれる半面、平均利用者が1日9人と少ないのに加え、ここ数年は同区間の踏切にかかる交差点で事故が発生。住民からあがった路線廃止の要望を受け、県と南海電鉄は今年2月、近畿運輸局に申請し、5月25日で廃止が決まっている。
この日の撮影会には約300人が参加。臨時列車で水軒駅まで行き、同駅で電車や駅名板を写したほか、同電鉄の和歌山車庫で、かつて使用されていた円板を掲げた電車を撮影。また、沿道にはシャッターを構える多くの鉄道ファンの姿が見られ、普段にないにぎわいとなった。
南海電鉄は水軒駅の最終営業日となる5月25日(土)午前10時から午後4時まで、同駅で「さよならイベント」を開催する。車両撮影会や、和歌山港線の6駅の入場券など鉄道関連グッズ販売がある。臨時列車を5往復運転し、最終の午後3時20水軒行き発車前に和歌山市駅でセレモニーを開催。「さよなら円板」を掲げて走行し、31年の歴史にピリオドを打つ。
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