箕島球友回とプロが対戦
クラブチームで全国初
ウエスタンリーグ
カーニバルin有田
実力向上で交流実現へ
県内唯一の硬式野球クラブチーム箕島球友会が5月26日(日)、有田市宮崎町の有田市民球場で開かれる「ウエスタンリーグカーニバルin有田」でプロ野球2軍と対戦する。昨年から社会人とプロの交流試合が始まったが、企業抱えでない純然たるクラブチームとプロが対戦するのは全国で初めて。球友会は昨年のドラフトでプロ野球選手を出すなど実力をつけてきており、西川忠宏監督は「クラブチームでは3本の指に入ると自負しています。プロ相手ですが、5点差以内の試合をしたい」と意気込んでいる。
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=昨年の都市対抗野球予選で大阪ガス=手前=と対戦する箕島球友会)
日本ではプロ野球とアマ野球の垣根が高く、交流試合が行われなかったのはもちろん、一度プロに入ってしまえば、退団しても社会人野球はできなかった。1978年からプロ退団者が社会人チームの監督やコーチに就任することが可能になったが、退団者が選手として社会人チームでプレーするのは99年になってやっと認められた。また、オリンピックへのプロ選手参加など、“雪どけ”が始まってきた。
交流試合が始まったのは2001年から。社会人野球を管轄する日本野球連盟が「プロとの交流を進める」方針を固めたためで、オフシーズンを中心に約40試合開催。
だが、昨年対戦したのはプロ2軍と企業チーム。クラブチームもあるにはあったが、NTT西日本中国クラブなど最近まで企業抱えで活動していたところで、純粋なクラブチームとプロとの対戦はなかった。
箕島球友会は1996年末、「野球王国復活」を旗印に結成。当初から「都市対抗野球出場」「プロ野球選手輩出」「野球を通じた青少年の育成」を掲げて活動してきた。
西川監督によると「初めはメンバーの平均年齢は30歳を超えていましたが、それでも遊びでなく、勝つことを目標にしてきました。最近は大学や社会人で活躍した若い選手が入り、実力は大幅に上がっています」。
実力アップの背景には、不況で企業チームの休廃部が続いていることもある。全国で活動している企業チームは最盛期の半数以下の96。特にここ3、4年で50チーム近く減少した。このため、かつてなら企業から誘いがかかったような選手がクラブに入部してくるようになっている。
さらに箕島球友会の場合は、昨年のドラフトで橋本泰由投手がオリックス・ブルーウェーブから指名されたことでレベルの高さを証明、他チームから一目おかれる存在になったことも大きい。
西川監督は「2軍とはいえプロが交流試合を承諾してくれたのは、実力が認められたから」ときっぱり。今年は「橋本投手効果でしょう。プロに行けそうな選手が何人か入ってきました」と、さらなるレベルアップを強調する。
プロを目指す選手にとって、交流試合は絶好のアピールの場。その1人、大成高出身の迎窪智紀捕手は大東文化大を卒業したばかり。大学ではキャプテンで4番、首都リーグのベストナインに選ばれたこともある。球友会には「プロになるために自分ができることは最低しておきたい」と入部。交流試合を控え、「バッティングと肩で目立ちたい」と闘志を燃やす。
交流試合でプロの技術に触れることは「プロを目指す選手の励みになるのはもちろん、球友会のレベルアップになる」と西川監督。新たなプロ野球選手の輩出を願うだけでなく、球友会の実力向上で都市対抗出場へと期待をかけている。
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