| ローリガン
「ローリガン」は「平静」を表すデンマーク語の「ローリ」が語源で、「応援はするが、イギリスのフーリガンのように大暴れして人に迷惑をかけるようなことはしない」との意味がこめられている。
和歌山ローリガンズは昨年12月、和歌山がデンマークの事前キャンプ地に決まったことをきっかけに結成。これまでTシャツをそろえただけでなく、競技場で振る国旗や顔に張るステッカー、国旗を模した仮面や扇子まで手作りし、「デンマークチームを力の限り応援しよう」と気分を盛り上げている。
キャンプ直前には、にわか仕込みながら言葉の勉強を始め、「カム・サ・デンマーク」(がんばれ、デンマーク)などを覚えた。最近、国際試合で歌う「愛国歌」の楽譜を取り寄せており、新家さんは「あすの紀三井寺陸上競技場のチュニジア戦や、6月1日のW杯本番、韓国蔚山(ウルサン)のウルグアイ戦で歌う」と大張り切り。
5月10日にHPを開設し情報発信を始めたところ、5月15日に韓国から書き込みがあった。同チームのキャンプ地、南海(ナムヘ)郡の担当者 眞湖(ベジンホ)さんで、 さんはデンマークチームより一足早く5月19日に和歌山入りし、ホテルや食事、練習場所を視察した。メンバーの岩橋俊幸さんは「思いがけないコンタクトにびっくりです。キャンプ地に選ばれて良かった良かったで終わるのでなく、こうして他国の人と交流できてこそ意味がある」と喜んでいる。
HP、看板
高校生も負けてはいない。有志がHP「CRIMSON」を立ち上げて、チームや国家、ワールドカップの組み合わせ、キャンプ情報を紹介。掲示板では紀三井寺球技場へ練習を見に行ったサッカーファンらが現地レポートや、チュニジア戦の応援スタイルなどを書き込んでいる。
一方、球技場入り口では5高校が制作した歓迎看板が出迎える。県キャンプ実行委の呼びかけに、桐蔭、和歌山、和歌山北、向陽、星林の5高校が応じチームの和歌山入り直前に仕上げた。
一畳大の看板2枚ずつに、国旗やボールを蹴る選手、サッカーボールを描き、「ようこそ」「WELCOME」「誇りと魂をかけて頑張ってください」などメッセージを添えた。「ほのぼのとし た心なごむものができあがっています」と同実行委施設会場班の川口勝也班長。球技場に各校1枚ずつ掲げ、残り5枚は和歌山近鉄百貨店内で雰囲気作りに一役買っている。
祈祷、童話
「足の神様」として知られる和歌山市木枕の足守観音寺(野崎秀光代表)は5月19日にチームの活躍、健闘と、予選リーグを勝ち上がって再び和歌山市に戻ってくるように祈祷。5月20日の歓迎レセプションでは、お札とミニぞうりのお守りをチーム全員に手渡した。
和歌山青年会議所は同国の作家アンデルセンにちなみ、一般から童話を募集する「めざそう21世紀のアンデルセン」を始めた。和歌山に関係がある内容ならテーマは自由で、だれでも応募できる。文章は400字詰め原稿用紙(ワープロは20字×20行)10枚以内。小学生以下、中高生、一般の3部門で審査し、グランプリにはデンマーク旅行などを贈る。申し込みは〒640・8227和歌山市西汀丁36、和歌山商工会議所内、和歌山青年会議所(073・428・3334)。
このほか、選手が宿泊するロイヤルパインズホテルは、選手の口に合うよう料理を研究。市内の小学校、幼稚園では順番にデンマーク給食を出している。
事前キャンプをきっかけにこういった取り組みが行われるなか、和歌山ローリガンズの新家さんは「 さんの紹介で、韓国では現地の応援団1,200人と一緒に応援する予定です。そこでデンマークのサポーターとも交流したい」と考えている。「今回のW杯をきっかけに広がった交流をいかに続けてゆくかが課題。4年後のドイツW杯のときに、みんなでデンマークを応援するために、チームに声援を送る人だれもが和歌山ローリガンズとの気持ちです」と目を輝かせていた。
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