「ドイツにまた行きたい」「クラシックが好きで歌詞に興味を持った」「友人が留学しているから」……。動機は様々だが、ドイツに関心がある人たちが集う。
山下真さんは学生時代、テレビのドイツ語講座がきっかけ。「文化的な背景をかいま見られたのが良かった」と振り返る。これまで3度ドイツを訪れ、行く先々で会話を楽しんだ。
「読み書きはある程度大丈夫」の森下利祐さんは10年近く所属。音楽のため5回ほどオーストリアなどへ行ったが、最近はごぶさた。「耳の訓練に来ています」と笑う。
会の創始者からバトンを引き継ぎ、約15年も会の代表を務める田村順三さんは、「実は昨年が区切 りの20周年だったんですが、メンバーが減って存続の危機でした」と明かす。「単に『ドイツへ行きたい』といった理由の人の方が続くようです」
田村さん自身も85年ごろ、英語の通訳としてリューベックに行った。ドイツ語はまったく話せなかったが、「英語だけだとアメリカ一辺倒になってしまう」気がして、言葉を学び始めた。10年ほど前にロマンティック街道へ旅行したが、「小さい子どもとは話せました」。
半年前に始めたばかりの山本実永さんはデュッセルドルフに友人を訪ねたのがきっかけ。「向こうでは1人で何もできなかった。勉強してまた行きたい」。スイス旅行でマッターホルンに感激した松本和裕さんも、「他国の文化に触れるのは学ぶことが多い」と取り組んでいる。別院亮子さんは数年間のブランクを経て、和歌山に戻ったのを機に2年前に再開。短期のドイツ留学が3回あり、「姉がハンブルクにいますので、また訪ねるつもり。今度はスウェーデンに行きたい」。
今年から指導に当たる マティアス・シュミットさんは「みなさん楽しく勉強しています」と笑顔を見せる。専門はコンピューターのシステム開発だが、奥さんが高野山大で密教を勉強している縁で高野山に住み、毎週月曜に3時間近くかけて和歌山市までやって来る。「和歌山にいる限り続けたい」との意向だ。
大学の第2外国語はドイツ語が主流だったが、最近は影が薄い。「仕事でドイツ語が必要な人はなく、単に好きという普通の理由で会は支えられています」と田村さん。「永続性を持たせてNPOに」との思いもある。 会のHPはhttp://www.people.or.jp/~deutschklasse/ |