県立近代美術館(和歌山市吹上)内のレストラン「三年坂ペレンネ」は6月4日、新宮市出身の建築家、西村伊作(1884ー1963)が明治時代に同市に開店していた「太平洋食堂」のフェアを始めた。同館で開催中の「西村伊作の世界」展にちなんだもので、当時のレシピをふまえた創作ランチを提供している。
西村は「居間」を中心にした住宅の基礎を築くなど、生活レベルでの欧米化を目指したモダニスト。太平洋食堂は、西村が叔父の大石誠之助と協力して1904年に新宮市船町で開店し、欧米の食事のマナーの普及を目指した。
ペレンネは、チーフの小幡典弘さんが、大石が残していたレシピをもとに、黒豚のローストパイナップルソースやビーフステーキのカレー風味ソース、サーモンフライなどを創作。計6品をペレンネ風太平洋食堂ランチとして提供している。
小幡さんは「創作的な料理を好んだ西村さんにちなみ、レシピのメニューをイメージでとらえて創作しました」と話し、「ボリューム感はあるが、あっさりと食べてもらえると思います」。同店サービス担当の原田和幸さんは「レトロ感があるのが特徴。懐かしさを味わってもらえれば」と話している。
ランチは1500円で、午前11時から午後2時半まで。7月14日まで。問い合わせはペレンネ(073・433・5911)。
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