| 福島小に“心のオアシス” |
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森や農園で自然を実感
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環境教育として高評価
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和歌山市立福島小学校(和歌山市福島、栗山隆校長)にある「福島の森」と、「福島農園」が環境教育の場として注目を集めている。ともに有機肥料を使用し、四季折々の果実や野菜を育てる子どもたちの“小さなオアシス”で、2001年度は県教育研究奨励賞、今年5月にはわかやま環境賞(教育部門)を受賞した。同校は「ともに先輩から受け継いできたもの。ずっと続けてきたことが、世の中の流れに合った」と喜んでいる。
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校門を入り玄関を突き抜けると、高い木々が生い茂る小さな森が目に入る。児童に「福島の森」と呼ばれ親しまれるこの森は、同校創立2年後の1982年につくられた。当初は理科の教材とする目的で、約50平方メートルにビワ、カキ、ミカン、イチジク、オリーブ、カリン、グミ、ケヤキ、ナツメなど主に実のなる木の苗を植樹。今や枝葉をのばし、緑が青々と茂る。
普段は、子どもたちがかくれんぼをしたり、虫を採ったり、格好の遊び場となっているが、管理は4年生に任されている。果実が育つとそれを収穫して調理実習に使ったり、写生したり、虫を観察したり、教材として幅広く利用する。4年程前からは、毎秋、魚粉やぬか、EM菌を使って手作りの有機肥料「スーパーネイチャー」をつくって森にまき、翌年、森を守る3年生につなげる。
一方の「福島農園」は学校東側にある。広さ約7アールで、1年生から6年生までがそれぞれ専用の区画を持ち、トマトやキュウリ、トウモロコシなど野菜を育てている。毎朝、各学年の児童が水をやって世話をし、総合学習の時間には鎌を手に草刈り。育てた収穫物は調理実習に使う。
農園でも、4年前から、給食で出る野菜屑などを発酵させて堆肥にして有効利用。単に農作物をつく るのにとどまらず、資源リサイクルを実感する場となっている。
いずれも学習の場であるとともに、子どもたちが自然を実感できる心のオアシス。4年1組の松下ひろみさんは「福島の森ではビワをとるため木登りもしました。虫もいっぱいいて調べるのに助かります」とにっこり。また、井上美玖さんは「農園で野菜が育つのを見るのが楽しい。収穫したダイコンを家で料理してもらった時は、タネの形の違いなどをわたしがお母さんに教えました」と言う。岡田尚也くんも「サツマイモをみんなで焼き芋にした時は本当に楽しかった。大きなキュウリなんかとれるとめちゃうれしい」。3人とも「農園にはクモとか虫がうじゃうじゃいるけど慣れた。森や農園がある学校は楽しい」と一様に顔をほころばせる。
このような「身近な自然に触れ、豊かな心を育む環境教育」をテーマにした同校の取り組みが評価され、昨年度の県教育研究奨励賞に選ばれた。5月には、「先輩から後輩へと受け継がれ、学年を越えた継続性のある活動。児童への教育効果も認められる」と高い評価を受け、県が新たに設けた「わかやま環境賞」を教育部門で受賞した。
環境教育を担当する真砂和枝教諭は「地球温暖化など環境問題を子どもたちはイメージしにくいようですが、森や農園が、自然と人間のつながりを学ぶきっかけになって欲しい」。栗山校長は「環境問題がクローズアップされ、以前からの取り組みが評価されうれしい。今後はコメづくりにも取り組んでみたい」と抱負を話している。
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