地雷被害の子どもに治療を
沖縄の篠原さん県庁へ
         
平和村建設を訴える篠原さん 戦争や紛争時に地雷で被害を受けた子どもたちに治療とリハビリ、平和学習を行う施設「沖縄国際平和村」の建設への協力を呼びかけ全国を自転車で走っている医師の篠原利和さん(54、沖縄県那覇市)が6月19日、和歌山県庁を訪問。木村良樹知事あてに理解を求める趣意書を提出した。
 平和村は地雷被害にあった子どもたち300人を収容し、治療、リハビリを行う施設。約7億円かけて沖縄の読谷村役場隣接地に建設し、子どもの母国の人の手で教育を施してもらう構想だ。その建設資金を集めるため、5月1日に沖縄・糸満市の平和の礎前を出発、自転車で各地の県庁、市役所、学校などを回り、地雷の模型を紹介し戦争の悲惨さを訴えている。
 福岡市出身の篠原さんは24歳の時沖縄を訪問、次いで訪れたベトナムで戦争被害を受けた子どもたちの姿に心を痛めた。医師になるため26歳で渡米、ニューヨークの医学校に通ったが、在籍中から医師らとボランティアの戦場医としてベトナムやアフガニスタンを訪れ、子どもたちの治療に当たってきた。
 「アフガニスタンやカンボジアは内紛が長く続いています。オモチャとヒモで結びつけた地雷で子どもを傷つけます。10年後の兵士に打撃を与えるためです」と戦場の悲惨さを語る。
 20年以上も各国で治療をしてきたが、2年前に心臓発作で倒れ帰国し、入院。昨夏に退院し沖縄に移り住み再入院した。しかし、病状は思わしくなく「あと3年の命」と宣告される。
 それでも、「あの子どもたちに治療、リハビリをさせたい」との思いで昨年8月15日に沖縄国際平和村のホームページを立ち上げた。今年は「何かアクションを起こさねば」との気持ちで全国を自転車で回り協力を呼びかけることを決意、5月に出発していた。今後は太平洋側を北上し北海道まで走り、帰りは日本海側を南下して10月16日に糸満市へ戻るまで呼びかけを続ける。
 問い合わせはNPO沖縄国際平和村(仮称)建設実行委員会(那覇098・951・0819)。