パリ在住の音楽家 岡谷かおりさん
母校の和大附属中で講演
「世界を見ることは大切」
        
岡谷かおりさん(左) 和歌山市出身でパリ在住の音楽家、岡谷かおりさん(31)が6月21日、母校の和歌山大学附属中学校(同市吹上)を訪問。475人の在校生、保護者らを前に、夢に向かって努力することの大切さを語った。
 岡谷さんは2000年の国際青年音楽コンクール(ユーゴスラビア)とフルオーケストラ作曲コンクール(フランス)、01年の国際音楽コンクール作曲部門・ヴァレンチノ・ブッキ賞(イタリア)で入賞するなど、世界を舞台に活躍している。母校訪問は、「後輩にメッセージを贈りたい」と望む岡谷さんと、「夢を持って生きる先輩の話を聞く機会を」と考えていた同校の希望が一致し、実現した。
 テーマは「夢への挑戦」。音楽との出合いから話し始めた岡谷さんは、小学2年生の時、6年生を送る会でピアノを弾くことになったエピソードを紹介。緊張することもなく、「みんなが聴いてくれ、自分のピアノに合わせて歌ってくれている」と感動し、「この貴重な体験が、自信と励みになった。それが音楽を勉強するエネルギーになり、今も燃え続けています」と強調した。
 このほか、作曲コンクールでもらえるト音記号つきトロフィーがほしいとの理由で小学6年から作曲を始めたこと、中学3年の修学旅行で、「期間中、ピアノの練習ができない」と欠席を申し出たところ、先生が宿泊先で練習できるよう手配してくれたことなど、思い出を話した。また、留学先のパリで作曲した『クリスタル』など数曲をピアノで演奏した。
 講演後、女子生徒からの「サッカーや野球選手は世界で活躍するようになりましたが、芸術分野も世界に出た方がいいですか?」との問いに、「日本を離れ、『こんなこともあんなことも知らなかった』ということがたくさんあった。自分を大きく成長させたいと思うのであれば、世界を見ることは大切」と語った。
 細田能成副校長は「子どもたちには岡谷さんの話を通じ、限りない未来があること、そして夢に向かってねばり強く努力することの大切さを感じてほしい」と話していた。

写真=講演終了後、生徒から花束を贈られる岡谷かおりさん=左)