和歌山琴美会
ブラジル移民祭で演奏
大正琴介し国際交流

大正琴を学ぶ生徒(真ん中) 大正琴グループ「和歌山琴美会」(畑美琴峰会長)が6月、ブラジル・サンパウロ州で開かれたブラジル日本移民94周年記念式典(移民祭)で演奏を披露した。また、地方都市でもコンサートやワークショップを開いて日系人と交流。メンバーは「日系人のみなさんが演奏を聴いて感動している姿を見て、逆に感動をもらいました」と喜んでいる。

写真=大正琴を学ぶ生徒=中央=の目は真剣、左は畑会長)


 これまでアメリカやスイス、オーストリアなど各国で音楽を通して国際交流を進めてきた和歌山琴美会。ブラジルは昨年8月に初めて訪問し、演奏会やワークショップを開いた。これを契機に、現地で日系人の大正琴グループ「琴聖会」が発足。指導者がいない同会に畑会長が基礎技術を教える手作りビデオを定期的に送ってきたほか、今年1月に畑会長1人で再度ブラジルへ渡り指導するなど交流を重ねてきた。こうした活動が認められ、2月にサンパウロ州政府州文化局から移民祭への招待状が届いた。
畑会長 移民祭に出席したのは琴美会のメンバー40人。厳粛に進められる式典で、『みかんの花咲く丘』『七つの子』などを披露した。さらに琴聖会メンバーとのジョイントにも挑戦。畑会長は「毎日練習していたそうです。教えたとおりに忠実に、しっかりと弾いていました」と笑顔を見せる。
 滞在中、サンパウロ州隣のパラナ州にも足を伸ばし、地方都市のロンドリーナ、マランガでも演奏会を開催。また、ワークショップを開き、日系人に指導した。「どの町でもおいしい日本料理でもてなしてくれました。演奏中は一緒に口ずさんだり、涙を流したり。日本への郷愁は大きいようです」と畑会長。
 大きな成果を収めた今回のブラジル訪問。「2年後のサンパウロ和歌山県人会50周年イベントへの参加を」「観光ビザで滞在できる3カ月間を利用して大正琴を教えてほしい」など、新たな依頼も寄せられた。
 畑会長は「どの演奏会でも心を込めて演奏し、琴聖会とのジョイントもうまくいきました。日系人のみなさんは温かくて、情があって、日本人の心を失っていない。今後も交流を続けてゆきたい」と話している。

写真=ロンドリーナ県人会から記念品が贈られた)