報恩寺院代の松本惠昌さん
日本文化
振 興 会
    社会文化功労賞を受賞
       
「自分を律する糧になります」と松本さん 和歌山市吹上の報恩寺院代で、同市和歌浦中の和歌浦多宝塔海禅院住職の松本惠昌さんがこのほど、東京に総本部がある日本文化振興会(伏見博明総裁)の社会文化功労賞を受賞した。
 松本さんは実家の信行寺(同市杭ノ瀬)の副住職も務めており、同寺で85年から悩みを持つ人々のカウンセリングをライフワークとして取り組んでいる。家庭内暴力やターミナルケア的なものなども含め、これまでに2千件を超えるさまざまな相談事を受けてきた。「自分の素晴らしさを信じ、自分の責任で決断し、行動してもらうための助言です」と松本さん。
 一方で全国での講演、講義活動に力を注ぎ、また、多宝塔のある妹背山の文化、歴史を次代を担う子どもたちに伝えようと妹背山護持顕彰会を発足させ、会長として地域の文化的活動に貢献していることなどが認められた。
 松本さんは受賞の知らせに、受けるべきか迷ったが、「もっとがんばりなさい、生涯をかけなさいということでいただいたのだと思います。自分を律する糧になります」と話している。
 日本文化振興会は1971年、国際的な芸術、文化交流を目的に発足。国内外で功績のあった人を顕彰する制度を設けている。松本さんは2002年度下半期の受賞で、社会文化功労賞は和歌山で初めて。日本画の故・稲垣伯堂さんが1988年度に国際芸術文化賞を受賞している。

(写真=「自分を律する糧になります」と松本さん)