和歌山大学の小田章学長は4月14日の定例会見で来春から校内を完全禁煙する方針を明らかにした。「全国の大学でも、たぶん初めての試み」と小田学長。このほか、県が田辺市に整備中の「県IT総合センター(仮称)」に社会人を対象にした大学院のサテライトキャンパス開設、学生ベンチャーの支援などを説明した。
キャンパスの完全禁煙について小田学長は、「受動喫煙の害が指摘され、世の中が禁煙の方向に流れている中、分煙でなく全面的に禁煙にしたい」と話した。
同大は昨年7月、附属小中も含めた教職員を対象に喫煙状況のアンケートを実施。この結果、喫煙率は男性26・7%、女性2・4%で平均19・5%しかないことが判明。また、大学に入ってから喫煙習慣がつく学生が多いことから、最初から禁煙にすることで喫煙を予防することも視野にある。
現在は教室などを除いて喫煙は可能だが、来春からは教員の研究室も禁煙の方針を打ち出したことで、小田学長は「かなり抵抗はありました」と明かす。8月以降に分煙を始め、学生、教職員に啓発しながら来春からの完全禁煙を目指す。
また、田辺での大学院構想については、従来の公開講座的なものではなく学位を出す本格的なサテライトキャンパスで、同大初の学外キャンパスとなる。岸和田など大阪南部地域でも設置を検討しており、実現すれば同大をはさみ北と南に社会人対象の大学院が開設される。
さらに、学生ベンチャー推進として、昨年4月にオープンした学生自主創造科学センターに加え、今年7月に完成予定の総合研究棟に大学院生を対象としたベンチャーラボラトリーを設置するなど、多方面から起業を支援する。
このほか、大学の独立行政法人化を前に「地域から評価を得られる大学」を目指して「和歌山大学二十一世紀グランドデザイン」策定に取り組んでいることなどを紹介した。 |