子どもの本は子どもで
グループ声Jrがテープ寄贈
       
デジタル図書の説明を受ける子どもたち 目の不自由な子どもたちに子どもが録音したテープを――。小学生の朗読団体「グループ声ジュニア」の11人が3月25日、和歌山市駿河町の和歌山点字図書館を訪れ、自分たちで吹き込んだテープを寄贈した。
 今回贈ったのは『おかあさんの耳』『わたしのママはしずかさん』など11冊分のテープ19本。録音した5、6年生を代表し、植芝千景さん(宮小6年)と佐藤洋平くん(福島小5年)が荒木恒平館長に手渡した。
 荒木館長は「ノーマライゼイションが言われますが、その実現にはいろんな面で助けが必要」とあいさつ、子どもたちに感謝の意を表した。
 植芝さんが朗読したのは『お母さんはアダン林でねむってる』。「読んだことがある本だったので嬉しかった。沖縄の地名や言葉がでてきたので注意しました」。中川涼子さん(三田小6年)は『おかあさんだいっきらい!』を担当。「本を読むのが好きで、好きなことをして人の役にたてるのは一石二鳥」。西山加恵さん(浜宮小6年)は「言葉をはっきりと発音するように心がけました」と感想を話していた。
 指導にあたったグループ声の山本和子代表は「今回はお母さんをテーマに本を選びました。内容にもよりますが、1冊に2、3カ月かけて録音しています」と話していた。
 子どもたちは寄贈式の後、点字図書やカセットテープ、また、CDに録音したデジタル図書などを見学、自分たちが吹き込んだテープが収容される場所に感心していた。
 グループ声ジュニアは、主婦を中心とする朗読団体グループ声の小学生版。「子どもの本を大人が読むより、同じ子どもが読む方が喜ばれるのでは」と1980年に結成した。小学2年生から6年生が対象で現在約40人が参加し、定期的に小学生新聞や書籍をテープに吹き込んでいる。

写真=デジタル図書の説明を受ける子どもたち)