子どもが落ち着いて学校生活を過ごせるよう、地域ぐるみで支援する「スクールサポーター」制度が5月から貴志川町で始まり、登録した地元住民約90人が交替で、小学生の登下校に付き添ったり中学校内の巡回を始めた。
この制度は、全国的にいじめや暴力行為などの問題行動や、不登校が目立ってきたこと、また、同町で昨夏、女子小学生が不審者に声をかけられたことを背景に制定。学校を落ち着いて学習や生活できる場としようと、同町教委が地域の人に協力してもらうことを決めた。
2日は5人のサポーターと同町の生徒指導総合連携推進教員を務める鈴木英雄教諭が貴志川中学校の校内を巡回した。サポーターは学校の様子を知るため、まず校舎やグラウンドを一周。鈴木教諭が「できるだけこちらから声をかけて下さい」とアドバイスしたこともあり、授業開始を告げるチャイムが鳴っても校庭や廊下にいる生徒に「教室へ入れよ」と声をかけると、生徒は「はーい」と返してきた。
子どもが同中に通う北谷和也さんは「実は、中学校は荒れていると聞いていたのですが、一人ひとりを見るとやっぱり中学生ですね」。中原千鶴子さんは「きのうは小学校の下校に付き添いました。子どもと接したいとサポーターに応募しましたが、学校と地域が一緒になるのはいいこと」。石川紀視子さんは「子どもたちと年齢の近い大学生ぐらいの人が参加してくれればもっと分かりあえると思います」。
鈴木教諭は「90人が登録してくれましたが、サポーターはグループで動きますから週2、3回が限度。いまの倍ぐらいの人数がいれば、かなりきめ細かく回れるはず」と話していた。
|