阪口勝美さん・藤田俊夫さん
日本一の60代 ベンチプレス100キロ楽々
シニアパワーで「和歌山に活気を」
        
         
 和歌山市鷹匠町のジムで、2人の“日本一”がトレーニングに汗を流している。全日本マスターズベンチプレス選手権60歳以上クラス67・5キロ級で昨年優勝した阪口勝美さん(62、同市島)と、一昨年の覇者、藤田俊夫さん(68、同市柳丁)の2人。「自分たちの活躍で暗い話題が多い和歌山に活気を」と文字通りの“シニアパワー”に満ちあふれている。

パワーみなぎる藤田さん=左=と阪口さん 仰向けで台にのってバーベルを挙げ、その重さを競うべンチプレス。県内の愛好家は2、300人で、このうち40人程度が大会に出場するなど選手として活躍している。
 現在、県パワーリフティング協会副理事長を務める阪口さんは、15歳の時、たまたま書店でベンチプレスの本が目に留まり、木の棒に石をくくりつけた手作りのバーベルで体を鍛え始めた。1968年には県パワーリフティング大会で優勝。日本ボディビル協会主催のミスター和歌山でも2回の優勝経験がある。
 一方、藤田さんがベンチプレスを始めたのは還暦を過ぎた61歳。病院で自分のレントゲン写真を見た医者の一言がきっかけだった。「『太ったなあ』って言われたんです。外見でなく、内蔵を見て指摘されたのでこたえました」と藤田さん。兼ねてから知り合いだった阪口さんの勧めもあり、ジムに通いはじめた。
 練習は週2日程度。若い選手にまじり、自慢の筋肉に磨きを掛ける2人は、共に100キロのバーベルを力強く挙げる。藤田さんは「胸一杯に空気を入れて風船のようにふくらませ、気合いで挙げる。その瞬間が至福の時」と語る。
 夏には2人とも、年齢制限のない県大会に出場する予定。「勝敗にはこだわりません。でも、若い選手と勝負できないこともないですよ(笑)」と藤田さん。また、阪口さんは「自分からベンチプレスを取ると何もなくなる。生活の一部ですから、死ぬまで続けます」と目を輝かせている。

写真=パワーみなぎる藤田さん=左=と阪口さん)