市職員名乗り『個人情報を』
手口や口上が巧妙化
     
クラス名簿聞く不審電話が多発
           
くらしの情報局 小中学生のいる家庭に学校の名簿を聞き出そうとする不審電話が増えている。宅配便の会社や実在の企業名を名乗ってだましたり、暴力団風の口調でおどかしたりする手口が多いが、4月以降は市職員を名乗るケースが続いており、和歌山市立少年センターにはすでに延べ30校から不審電話の届け出があった。同センターは「市役所から個人宅に直接電話をかけて個人情報を入手することはないので、十分気をつけてください」と呼びかけている。
 「市役所の総務課のものですが、コンピュータのデータが消えてしまったので、お宅の住所と家族構成を教えてほしい。ついでに同じクラスの人の名簿を教えてほしい」。4月以降、こういった市職員を名乗る不審電話が急増している。5月6日までに延べ22小学校、8中学校から同センターに届け出があった。
 学校の名簿を聞き出そうとする不審電話は数年前から多くなり、当初は宅配便を名乗り伝票の不備を理由に住所を聞き出そうとするケースが多かった。2、3年前からは中学生を持つ家庭を中心に、暴力団を名乗って車を傷つけられたと脅し、「一緒にいた友達の名前と住所を言え」と迫る手口も。
 最近では、子どもの声で実在する児童名をあげながらクラスの名簿を聞き出そうとしたり、逆に不審電話が増えていることを利用して、警察や電話会社の名前を出し、「いたずら電話の追放キャンペーンのステッカーを送るから住所と名前、電話番号を教えて」など、手口や口上が巧妙になってきている。
 聞き出した名簿は業者に渡り、注文していない参考書などを一方的に送り付け料金を請求してくるなど悪用されるおそれがある。「今のところ、具体的に悪用され、被害にあった報告はない」(同センター)が、動機が特定できないため、かえって不気味さを伴う。
 同センターは「相手の話に乗っていくと言葉巧みに聞き出してきます。『学校から教えないように言われている』『学校に問い合わせてほしい』『折り返し連絡するので連絡先を教えて』などと言って対処して下さい。また、大人が不在の時の対応の仕方を子どもに教えておくことも大切」と呼びかけている。

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