先生はチャンピオン
フジボクシングジム 木村雅紀選手
全日本実業団で念願V
         
 高積中学校講師で、和歌山市鳴神のフジボクシングジムに所属する木村雅紀選手(26=写真)が、5月3日から5日まで姫路市で開かれた「第25回全日本実業団アマチュアボクシング選手権大会」ライト級(57キロ以上60キロ未満)Aで優勝した。3試合すべてがプロのTKO(テクニカル・ノック・アウト)に当たるRSC(レフリー・ストップ・コンテスト)での勝利。過去に2位2回、3位1回とあと一歩で頂点を逃していただけに、「最高にうれしかった」と喜びをかみしめている。 

        
木村雅紀選手 日本アマチュアボクシング連盟ほか主催の同大会には全9階級に約100人が出場。ライト級には11人がエントリーし、過去の実績などでA、Bの2グループに分け、トーナメントを実施した。
 サウスポーの木村選手、大会では得意の左ストレートがここ一番で決まった。初戦を1ラウンド1分11秒のRSC勝ちで飾ると、2年前の優勝者、天野琢磨選手との準決勝は2ラウンド45秒、昨年の覇者、橋本幸人選手との決勝は2ラウンド2分40四秒でいずれもRSC勝ち、圧倒的な強さを見せた。
 同ジムチーフトレーナーの小倉昭彦さんは、「ハードパンチャーではなく、タイミングを計って打つボクサー。カウンター気味のパンチが決まりました」と落ち着いた試合運びを評価。木村選手も「緊張していると視野が狭くなり、リングが小さく見えるんですが、今回は大きく見えました。全ての試合で会心の一撃が決まりました」と振り返る。
 念願の優勝に周囲も大喜び。大阪体育大学に入学し、ボクシングを始める際に猛反対していた父親からは「今まで食べたいもの、したいことを我慢して、よう頑張った」とねぎらいの言葉をもらった。また、担任する2年2組の生徒たちは大きな拍手で迎えてくれたそうで、「去年は青タンができていたので、『今年はきれいな顔してるな』と言われました(笑)」。
 木村選手が次に見据えるのが9月の全日本社会人選手権、そして来年の全日本実業団選手権での連覇だ。