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| 総合的な学習導入で増える |
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職業体験は昨年の総合的な学習の時間導入を機に取り入れた学校が多い。和歌山市では昨年5校が実施、今年も8校が計画している。岩出町は2校が見学や実習を始めた。
一方、海南市では6校のうち3校が行い、巽中は5、6年前から進路学習の一貫として職場訪問を実施。貴志川中は4年前から親や近所の人を対象に職業について調査し、半日程度の現場見学と体験をしている。
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| 最大の課題は事業所確保 |
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体験の企画、運営は各校が独自で行うため取り組みに差がある。一昨年から始めた東中は今年、58事業所の協力を得て、2年生が仕事を体験する。事業所は教員や育友会が1年かけ開拓。山口吉次校長は「毎年続けられるほどパイプができた」と言い、2日間かけじっくり体験できるよう図る。また、河北中は昨年、2人から10人程度のグループをつくり、計70事業所で1日体験。今年は2日間予定している。
だが実際、1日、2日かけるのは少数派。2、3時間で見学と簡単な実習を行う学校が多い。岩出二中は2年生が理容店、ラーメン店、ニット製造会社など80事業所を訪問、2時間ほど実習した。西脇中も約10事業所で2年生が2時間の実習。短時間の見学でなく1日2日となると、受け入れる事業所が少なくなるためだが、和歌山市教委は「1度、道が開けると今後につながる。大変だが、地域と学校が近づく機会になる」と進める姿勢。貴志川中は昨年半日だったが、「労働の大変さを実感するには1日は必要」と今年から時間を延長する計画だ。
このほか、総合学習に国際理解をメーンにするなど職業体験をしていない学校もあるが、「今後取り入れたい」「必要でない訳ではない」と関心は示している。
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| 真剣な表情で仕事学ぶ |
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生徒は職業体験をどう受け止めているか。 「三中トライやる」と題し、4年前から実施する海南三中は2年生94人が消防署や保育園、スーパーで働いた。
動物好きの石垣麗さん、佐竹慶子さん、津田雅世さん、浅井美香さんの4人は、4日と6日の2日間に分け、野上町の県動物愛護センターで、動物の手入れ、犬舎の清掃などを体験したほか、不妊手術を見学した。
しつけ体験では、生後3カ月の小犬が社会に対応できるよう訓練した。佐竹さんは「『おいで』と『おすわり』は1日でできるようになりました」とにっこり。石垣さんは「初めて犬の世話をして、しつけ、清掃など大変さが分かりました」。
また、津田さんは「作家になりたいと思ってましたが、動物に関する仕事に就きたい」、浅井さんも「将来の夢は特にありませんでしたが、動物の保護などをしてみたい」と語っていた。
3年前に始めた西浜中は高校での授業体験と企業での職業体験の2本立て。今年は高校6校を含め、グループ別に計10カ所を訪れた。
5日は、3年生24人が和歌山市田野のわかうら園を訪問。グループホーム、ショートステイなど5班に分かれ、車いすを押したり、手遊びに取り組んだ。見世陽子さんは「ボランティアに興味があった。おばあちゃんもおじいちゃんも楽しそうなのが印象的。働きたいと思いました」。
体験後の質疑応答では、「仕事を選んだきっかけは何ですか」「やりがいを感じる時は」「困ったり、つらいと思ったこと」など真剣な表情で聞いていた。
始まったばかりの職業体験。成果が出るのは先だが、生徒の将来の夢を確実に刺激しているようだ。
(写真=子犬にしつけをする海南三中の生徒たち=動物愛護センターで)
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