根来寺の能面など3件
新たに件指定文化財
       
木造天部立像 県教委は3月16日、岩出町根来の根来寺に収蔵している能面、有田市新堂の妙法寺の木造大日如来坐像と木像天部立像の3件を新たに県指定文化財とした。
 根来寺の能面は全部で159面。紀州徳川家8代藩主の徳川重倫が収集し、18世紀後半に根来寺に寄進したもので、室町から江戸中期にわたる幅広い時代の面が残っている。また、面箪笥、面袋、面当の一部も残り、当時の面の保存方法がうかがい知れ、紀伊の芸能史を知るうえで貴重な資料と評価された。
 妙法寺の木造大日如来坐像は1281年の制作。肉体の起伏や衣の彫りが浅い平安後期の様式を残しながら、目鼻が大きめで面相に張りがある鎌倉新様式でまとめられており、当時の制作技術がうかがえる。また、木造天部立像は甲冑を装着した2体の立像。制作は鎌倉初めとみられ、写実的で躍動感あるつくりが特徴で、時代を代表する天部像と認められた。
 今回の指定で、県指定文化財は合計497点となった。

写真=木造天部立像)