人権、差別考る講座
柳川医大教授 子どもの虐待語る
        
柳川医大教授 和歌山人権研究所の人権啓発シリーズ講座が6月18日、和歌山市北出島のプラザホープで始まった。部落問題や人権問題について啓発する。初回は柳川敏彦・県立医大教授が「子どもの虐待と子どもの人権」をテーマに講演。100人を超える参加者が熱心に耳を傾けた。
 柳川教授は、大きく報道された岸和田市の中学生虐待事件を取り上げながら、「虐待は特異な状況でおきるもので、自分とは関係ないと考えがち」と指摘。「虐待にあたる言葉は英語でアブユーズ。これは“好ましくない扱い”の意味。こう考えると虐待のニュアンスが変わる」と話し、「直接、子どもに手を出さなくても、ドメスティックバイオレンスを見せることも心理的虐待になる」と子どもを取り巻く環境に問題の本質があると訴えた。
 また、一般的に陥りやすい虐待事例として「子どもが困っている時に適切なアドバイスを出すのが親の仕事なのに、自分のいらいらを子どもに発散する親子の逆転現象がある」と言い、「小さい子どもが大人になるまで受ける好ましくない仕打ちを虐待と認識するのが、子どもの人権を考えるスタート」と話した。
 人権啓発シリーズ講座は8月31日(火)に友永健三・部落解放人権研究所所長が「人権教育のための世界プログラムの創造を」、10月22日(金)に田畑重志・三重県人権問題研究所調査研究員が「インターネットと人権」をテーマに話す。会場はプラザホープで、時間はいずれも午後2時半から。参加費千円。問い合わせは同研究所(073・436・5585)。 

写真=虐待と子どもの人権について語る柳川医大教授)