若者未来eラーニング
ネット講座で就業支援
社会参加のきっかけに
      
        
 学生やフリーター、ニートといった若年層にインターネットを介して学習機会を提供し、社会参加意欲を高めてもらいながら、職業能力向上を目指す「若者未来eラーニング事業」がスタートした。和歌山、富山、世田谷(東京)、徳島、高知の各インターネット市民塾が取り組んでおり、自宅のパソコンから経済の基礎や地域社会、ビジネスマナーなどを学べるのが特徴。若年層の就業の一助となるかが注目されている。

         
 若者未来eラーニング事業は、フリーターやニート、また、引きこもりの人らを対象に、働く意識を高めてもらい、社会の一員として活動するきっかけづくりが目的。「自分探し」「夢実現」「地域から学ぶ」「人間関係作り」の4コースがあり、全31講座。若い人を意識し、動画を中心に音楽や表を取り入れた。また、1講座15分程度におさえ、飽きさせないようにしている。
 内容は「セルフカウンセリングへの招き」「四国アイランドリーグ誕生物語」「和歌浦塾」「世界遺産・熊野健康村に学ぶ」「自己表現の技法」など。それぞれ各インターネット市民塾が提供しているが、和歌山は「地域から学ぶコース」に特化した。「和歌浦塾」では、和歌祭や能面彫り、しらす漁や遊覧船の様子を、「緑の雇用体験学習」では、中辺路の山で林業を体験している都会出身者が生き生き活動している姿を紹介している。
 市民塾の糀谷昭治さんは「講座を見て、和歌浦で漁師になって欲しいというわけでなく、こうしてがんばっている人たちを紹介することで、若者が社会にでるきっかけに」との思いを込めた。
 各コースには導入部として、「あなたの心の色を観る」「新しい自分を創ろう」の2講座を開設。さらに、中学生対象の「14歳の挑戦から」、高校生対象の「先輩から伝えたい」、大学生、一般対象の「若者から若者へのメッセージ」を設けた。各コース受講後は、社会人としての素養を学ぶ目的で、「企業が求める人材」「情報リテラシー」など5講座を用意している。
 中でも、「新しい自分を創ろう」では、自分を確立した人として、志村けんや松井秀喜、イチローを取り上げ、それぞれの言葉を引用しながら若い人の関心をひくよう試みた。
 糀谷さんは「講座を通して、自分を考えるきっかけに」との思いで、それに向け、「まず、受講を」と呼びかけている。基本コースとして3講座受講した後、各コースで2、3講座を選択、さらに、まとめの講座を受ける。現時点でも全講座を受講できるが、まだ試験運用中のため、終了テストのコーナーはオープンしていない。
 また、「今の中高生は体を動かす体験が少ない。考える前に体が動かないとどうしようもない」と前置きし、「体を動かす前段階として、講座をきっかけに活動の場にでてきてもらうのが重要」と説明。講座は登録さえすればだれでも受講できる。現時点では、フリーターやニート、ひきこもりの人たちにどの程度受講してもらえるか分からないが、とにかく、「世の中にはたくさんの職業があり、いろんな楽しいことがあると知ってくれれば嬉しい。行動する中から何かが生まれる」と期待をかけている。 詳細は若者未来eラーニングHP(http://mirai.shiminjuku.com/)。