有機の里づくり
有機栽培で地域おこしを
海南市別所 講演会や収穫体験

     
 有機栽培した食材を生産することで、海南市を「有機の里」として全国にアピールし、地域おこしにつなげようと、「地域再生プロジェクト有機の里づくり」事業が進んでいる。8月末、9月初旬に有機学校と農業体験を行い、9月26日(火)には「有機栽培農家の体験談」を聞く会を開く。同市別所でレストラン富夢想野を経営する伊丹頼之プロジェクト代表は「店ではニンニクやホウレン草、カボチャ、ハーブなど自分で有機栽培した野菜も使っています。なぜ、いま、有機なのかを考えてゆきたい」と話している。
 伊丹代表は35年前に同市別所に山を購入、山荘や露天風呂を手づくりしてきた。レストランではなるべく有機栽培した食材を使うなど、こだわりをみせている。
 有機の里づくりは、団塊世代の豊富な知識と経験を有機農業に生かすことを目的とする、県の「団塊の世代活用NPOモデル事業」に認められた。伊丹さんは「団塊世代は本物の味もインスタントの味も知る世代。なぜ有機ならこんなにおいしいかを分かってもらえる」と説明し、「環境への意識を、いま高めないと手遅れになる」と警鐘を鳴らす。
 プロジェクトの最初の事業は8月30日に開いた有機学校。橋本卓爾和大教授らが有機の里づくりをテーマに話した。また、9月3日には、農業体験として一般の人に大根の種まきを体験してもらった。
 今後は来年(2007年)3月まで月1回のペースで有機栽培や収穫体験、環境に関する有機学校を予定している。「内容は専門的になりますが、実際に有機栽培に取り組んでいる人から話を聞き、海南を有機の里として全国にアピールしたい。農作物の自給率を高めることは、大きく言えば日本の国を救うことにつながる」との信念で進める意向だ。
 9月26日の体験談を聞く会は午後7時半から富夢想野で開く。学校給食に有機栽培した食材を取り入れているかつらぎ町の畑敏之さんが話す。
 無料。問い合わせは同店(073・487・4149)。

写真=「いまなぜ有機なのか考えたい」と伊丹代表