(2)若さと心身の健康保つ

和歌山マスターズ陸上競技連盟理事長 

鴻池清司さん(69)

        

-------35歳以上が参加できるマスターズ陸上は和歌山で産声を上げました。
 1977年にスウェーデンで行われた世界マスターズ陸上選手権大会に参加しました。そこでは93歳の人が100メートルを全力で走り、70歳を超えた人が棒高跳びを競っていた。その姿に感動しました。帰りの飛行機の中で、日本でもマスターズを結成しようと話が持ち上がり、翌年1月、和歌山が先陣を切って立ち上げました。同じ年、紀三井寺陸上競技場で第1回西日本マスターズ陸上選手権大会を開き、全国から200人あまりが参加しました。この大会から各府県に組織が広がり、80年に日本連合を結成し、同じく紀三井寺で第1回全日本選手権を開きました。
-------マスターズスポーツ人口が増えています。
 和歌山の大会には180人、全日本選手権には1200〜1500人が参加します。5歳刻みでクラスがかわり記録更新、上位入賞をねらえます。ですから早く歳をとりたくなるんです(笑)。成績に関係なく全日本、アジア、世界大会に出場できます。また、陸上の活動をきっかけに水泳も大会が開かれるようになり、生涯スポーツが広がりました。生涯スポーツは中高年だけでなく若者にも夢を与え、世代間交流を育みます。
-------高齢になってもスポーツを楽しめます。
 確かに年齢が上がると機能は落ちますが、運動をしていれば低減率が減ります。自分の体力、機能を知って運動をすれば、むしろ維持と増進につながります。適度な緊張感がいい刺激になり、若さと心身の健康を保つことができ、仲間と交流の輪を広げることができる。スポーツの良さはいっぱいあります。
-------来年、和歌山で大きな大会を計画しています。
 60歳以上の国際ゴールドマスターズ大会開催に向け準備を進めています。来年は陸上のみですが、再来年以降は種目を増やし、いずれマスターズの“オリンピック”開催を目指したい。その第一歩に位置づけています。和歌山から世界にアピールしたい。