|
|
||||
|
||||
| 友ヶ島や和歌山城などの景勝地を誇る和歌山市が「美しい日本の歴史的風土100選」に選出された。歴史ある風土を守り、未来に伝えてゆくことを目的に古都保存財団(平山郁夫会長)ほかでつくる実行委が昨秋から候補地を募集しており、全国から約700件が寄せられていた。推薦した和歌山市観光課は「自分たちの住む場所が認められることで、市民が地域の良さを見直し、誇りに思えるようになる」と喜んでいる。 |
||||
| ◆友ヶ島、紀三井寺、和歌浦、城 | ||||
「美しい日本の歴史的風土100選」は昨年(2006年)、古都保存法施行40周年を記念し、歴史的風土の保存と継承、風格ある美しい活力に満ちた地域社会の実現に役立てるために募集。選定基準は「歴史的意義」「一体性」「集積・広がり」「保全活動」「永続性」の5点で、市観光課は友ヶ島と和歌浦の2カ所を推薦した。友ヶ島は修験道の場であり、戦時中は軍事要塞としての役割を担った。西洋式灯台や、レンガ造りの砲台跡、弾薬庫が残る。また、大蛇伝説など謎めいた雰囲気を持つことも付け加えた。 一方、和歌浦は万葉集に詠われるほど、多くの人が情景をたたえる歌を残している。東照宮、天満宮はじめ地区に数多く寺社がある上、和歌浦の潮の満ち干、一面を紅色に変える日の入り、対岸にある名草山の四季の変化の美しさを訴えた。100選実行委は全国から寄せられた地域について「甲乙付けがたい」ことから、「同一市町村内で複数の地域が選ばれた場合も一都市とする」ことを決定。さらに、世界遺産指定地域と、古都指定都市については特別枠とし、その他の都市を100選に、それに準ずる100都市を準100選とすることを決めた。 これにより、まず、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」「法隆寺地域の仏教建造物」「厳島神社」ほか関連市町村と、古都指定都市の鎌倉、京都、奈良などの計約50市町村を特別枠で選定。歴史的風土100選に、日本三景の松島や別荘地の葉山、城下町の高山、近江八幡、津和野などと同様に和歌山市を選んだ。さらに、準100選には、県内から「醸造文化の薫り漂う街並み」として湯浅町を選出した。和歌山市については、市観光課が推薦した友ヶ島、和歌浦に、和歌山城、紀三井寺を加えて、「万葉の姿や、紀州徳川家の城下町が、当時の面影を今に伝えている」と評価。 同市は、これまでも99年に県が実施した「和歌山の朝日・夕陽百選」に市内から加太、和歌の浦、和歌山城が入ったのをはじめ、昨年は「日本100名城」に和歌山城が、「快水浴場百選」に片男波と浪早ビーチが選ばれ、中でも片男波は全国12カ所のみの特選に入賞している。 同課は「賞に選ばれると、市民の誇りになり、また、地元の人たちの意識が変わります。もちろん、PRにもなり、例えば片男波は昨年、海水浴客が増えました。地域を盛り上げるきっかけになる」と評価。これに対し、古都保存財団は「100選は将来にわたり歴史的風土を継承してゆくのが目的。これをきっかけに、古都保存法のような法律制定につなげてゆきたい」と考えている。 写真上から=和歌山城、和歌浦、友ヶ島第三砲台跡 |
||||
|
|