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| ◆紀の川市花田安雄さん 細部まで緻密に表現 | ||||
| 紀の川市藤崎の花田安雄さん(68)がマッチ棒を駆使した重要文化財の模型を制作し好評を博している。2月には「紀伊国分寺」(旧打田町)、「粉河寺大門」(旧粉河町)、「名手宿本陣」(旧那賀町)の3作品を仕上げ同市の打田生涯学習センターに寄贈。また、3月には「丹生都比売神社」(かつらぎ町)を新たに完成させ、3月6日に同神社に贈った。マッチ棒による模型作品は花田さんが独学で取り組んでいるもので、「和歌山の文化財の魅力を多くの人に知ってもらうきっかけになればうれしい」と話している。 | ||||
花田さんは20歳代の時に趣味で油絵を描いていたが、仲間の技術力に圧倒され、「自分だけにしかできない独特の表現をしたい」と考えていた。そんなある時、ふとマッチ棒を手にし、これで城などの文化財を作れないかとひらめいた。マッチの先端を切り、木工ボンドで一本一本接着し名古屋城を制作。周囲を驚かせた。その後、仕事が忙しく、作品制作にかかれなかったが、8年前にひざを痛め入院した際、もてあました時間を使ってマッチ棒アートを再開。和歌山城や大阪城を作りあげたのを機に熱が入った。 特に昨年は1万8000本のマッチ棒を使って、華岡青洲の生家で病院医塾があった「春林軒」を制作し、青洲の里に寄贈した。続いて「紀伊国分寺」「粉河寺大門」「名手宿本陣」の3作に取り組んだ。合計2万本のマッチ棒を使い、230日を費やして作り上げた作品を打田生涯学習センターに贈呈。同センターに展示されている。 「一作ごとに作品がよくなっている」と語る花田さんの最新作は世界遺産の「丹生都比売神社」。実際に神社におもむいて写真を撮影し、設計図を作成。作品の大きさに合わせ型紙を作るが、「長年、建築の仕事をしていたので、実物を目にした瞬間から設計図と手順は頭にある」ときっぱり。使ったマッチ棒は2万1000本で、神社の本殿はむろん境内に立ち並ぶ灯籠もマッチを束ねて接着、カッターで削り細部まで緻密に再現した。時間を忘れ、作業が深夜まで及ぶこともしばしばで、「全身全霊を込めているので、最近は寝ても覚めても作品のことが頭を離れなくなっている」と笑う。 現在は、既に根来寺大門に取りかかっており、次は慈尊院、続いて高野山、熊野の寺社と、和歌山の文化財を次々と作っていく構想だ。「マッチ棒が自分のライフワークになり、やりはじめてからできるだけ長生きしたいと思うようになりました。いずれ自分の作品で個展を開きたい」と夢を膨らませている。 写真上から=2万千本を駆使した大作「丹生都比売神社」、細部までマッチ棒でつくりこんだ名手宿本陣 |
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