|
|
||||
|
||||
様々な分野の職人が技能日本一を競う「第24回技能グランプリ」が3月2日から3月5日まで千葉県で開かれ、和歌山市西浜の家具製造会社「山ノ木」に勤める和中健さん(38)が家具部門で1位に当たる厚生労働大臣賞に輝いた。3度目の挑戦で勝ち取った栄冠に、和中さんは「やっと取れた、という感じ。今までやってきたことが実りました」と喜んでいる。大会は中央職業能力開発協会ほか主催で、近年は2年に1度開かれている。和裁や畳製作、ガラス施工、建築大工、日本料理など30種目あり、各都道府県の職業能力開発協会から推薦を受けた職人らが参加する。 19歳で家具職人の道へ入った和中さんは1991年、23歳以下の技能者が腕を競う技能五輪全国大会で優勝し、日本代表として同年の国際大会に出場した。技能グランプリは県洋家具商工業協同組合のすすめで2003年に初挑戦。その際は順位なしに終わったが、05年の2回目は2位に入った。 今年の家具部門には30代前半から50代まで八人がエントリー。時間内に規定のキャビネットをつくるのが課題で、先の広がった突起部分を組み合わせて板と板をつなぐ「蟻組み」など、高度な技術が求められる工程がいくつも含まれている。競技直前に脚の傾斜角度が変更されるハプニングがある中、「きっちりと、きれいな仕事をしようと心掛けました」。 2日間、計11時間以上に及ぶ作業の結果は1位。職場の先輩に指導を仰ぎ、大会10日前から練習を重ねてきた努力が実った。「順位を聞いたときは、『もうこれで終われる』とほっとしました。大会中や前日の2、3日は緊張で眠れないこともありましたから」と振り返る。 最後と考えていた挑戦で最高の結果を残し、「1位はあくまで通過点。次に出場しようという若い人が出てくれば、自分の経験を生かして指導したい」と和中さんは笑顔を見せる。 同社代表取締役で父の輝雄さんは「本人の話すとおり、通過点であり、職人に到達点はない。人を教えることで自分も伸びる。若い世代を指導し、また、自らも上を目指して挑戦してほしい」と期待している。 写真=家具職人日本一になった和中健さん |
||||
|
|