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紀の川市貴志川町岸宮の貴志川八幡宮で6月7日、「雨乞祈願祭」が50年ぶりに執り行われた。周辺は稲作を営む農家が多く、今年の水不足を懸念する声が高まったことから、氏子総代が中心となり、同八幡宮の田村博隆宮司に依頼し開いた。1957年に同町高尾に山田ダムが造られるまで、祈願祭は干ばつの年などに行われていたが、ダムができてからは初めて。例年、平均で300万トン貯水されているが、今年(2007年)は6月初めの時点で約70%の209万トンしかなく、水位は3メートル低くなっている。 天気予報でも晴れの日が多く、「農家はみな不安がっていた」と氏子総代代表の稲垣保三さん。8月末まで水田に多量の水が必要だが、「このままでは7月13日に水がなくなる」と不安を抱える農家の声を稲垣さんら氏子総代が取りまとめた。 7日の祈願祭には八幡宮の氏子総代、各地区の区長、水利委員など約20人が集まった。午後8時から古式にのっとって厳かに儀式が始まり、まず火きりでおこした「斎火(いみび)」と呼ばれる清めた火を、行灯にともし、本殿で祈願。この後、祭神とともに斎火を庭上に降ろし、参加者が持ち寄った麦や稲のわらを燃やし、「焚上(たきあげ)の儀式」を行った。すべての儀式が終了すると、参加者たちは安堵の空気に包まれた。 翌日は朝から曇り模様で、「湿度が上がるだけでも、植物にとっては恵みなんです」と稲垣さん。「水は天からの授かりもの」としみじみ話した。2日後には久々の雷雨にみまわれた。 田村宮司は「50年ぶりの雨乞祈願祭に携われて、少しでも皆さんのお役に立ててよかったです」と感慨深い様子だった。 写真=焚上の儀式を見守る参加者たち |
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