感動与える仕事を
和歌山電鐵渡邊常務 貴志川高校で講義

     
 貴志川高校(紀の川市貴志川町長原)の人間科学科で7月2日、和歌山電鐵の渡邊寛人常務取締役による講義があり、1年生33人が貴志川線の取り組みに耳を傾けた。
 同学科は今年から「観光・教育・看護医療」をテーマに教育課程を変更。今回の講義は、同電鐵のユニークな取り組みから観光や進路を考えようと企画した。
 まず、南海電鉄からの貴志川線引き継ぎの経緯を紹介。鉄道を維持するために何ができるかを考え、実行する重要性を強調し、「イベントを開いたり、時刻表を配ったりと地域の人の関心を集めることで存続を図っていく」と話した。
 貴志川線を残す理由について、「豊かな社会とは選択肢の多い社会。高齢化が進む中、多彩な交通手段を残していきたい」と説明。生徒たちに向け、「勉強、健康、正しい事を正しいと言える人間としての力が大切。人に喜びや、感動を与える社会人を目指してほしい」と締めくくった。
 また、生徒から「どのようにアイデアを出しているのか」との質問に、「季節にあったイベントや、地域の人にどうすれば喜んでもらえるかを考え、四苦八苦して出している」と答えた。
 耳を傾けていた山本陽香さんは「全国的に有名になるために色々な工夫があると知った。人に喜んでもらえる仕事を目標にしたい」、橋本和旭教諭は「現場で働く人の声を聞く事は大切。生徒たちは貴志川沿線の駅の清掃やペンキ塗りなどを行う時があるので、共同作業について電鐵側の視点を知る機会になる」と話していた。

写真=あいさつの仕方について話す渡邊寛人常務  ※渡邊常務の邊という文字につきまして、パソコンで出力できる文字にさせていただきました。