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2015年に和歌山で開かれる国民体育大会に向け、県内の競技団体が若手選手育成に乗り出した。ここ数年低迷が続く県勢のレベルアップを目指すもので、県フェンシング協会は55月から、8年後に活躍が期待できる年齢の小学1年から4年を主な対象に教室を開講。レスリングや陸上もジュニア育成を図っている。県は「早くから始めないと上位を狙えるレベルに達するのが難しい。子どもたちに自分の特性にあった種目を見つけてもらえれば」と期待している。国体での和歌山の総合成績はここ5年間全て40位台。04年の埼玉国体では最下位と低迷している。こんな中、選手育成にまず乗り出したのが全国トップレベルを誇るフェンシングだ。県内の競技人口が約70人と他府県に比べ少ないながら、国体の男女総合優勝10回の強さを誇っている。 小学生対象の教室を5月から県内4カ所で始めており、このうちの1つ、和歌山北高校では、4人の小中学生が同校フェンシング部員から基本攻撃や防御のアドバイスを受け練習に励む。 西岡真穂さん(楠見西小5)は「姉が選手で、応援に行った時に『やってみないか』とすすめられた。『無理だ』と思ったら辞めるつもりだったが、勝てた時が一番うれしくて楽しいので続けている。目標は姉に勝つことです」。同部顧問の市川真知子教諭は、「歳の近い先輩に教えてもらうことで興味を持って続けてもらい、国体で結果を出せれば」と話す。 一方、県レスリング協会は小中高校生向けに2年前からオリンピック経験者らを招き、技術指導会を年1回開いている。一昨年(2005年)はアテネ五輪銅の井上謙二さんらメダリスト3人、昨年はアトランタ、シドニーの両五輪に出場した和田貴広さん、今年は北京五輪出場をねらう湯元健一、進一兄弟を和歌山工業高校時代に指導した同校の山路明さんが世界レベルの技を伝授した。 県内では小中学生対象のクラブが20年前の1つから現在は6つに増え、ジュニア選手が増加。県協会が4年前から夏休みに開いている大会参加者数は第1回の約40人から昨年の第4回は約80人と2倍になっている。 昨年からは毎週土曜に各クラブから20人以上が和歌山東高校に集まり、合同練習を行っている。同協会常任理事の中村文二さんは「国体に向け、県外から選手を呼ぶのではなく、地元の選手を育ててゆきたい」と意気込んでいる。 また、陸上競技はここ5年の国体総合成績が全て40位台とふるわないが、県陸上競技協会が2000年に立ち上げた「きのくにアスリートクラブ」のメンバーが駅伝の全国大会で好成績を収めるなど徐々に成果を出し始めている。小学生低学年は遊びを兼ねた運動で体を動かし、高学年から少しずつ専門種目の練習を行っている。同協会は「敏しょう性や巧緻(こうち)性は小さい内から訓練すると効果的に身に付く」と育成に余念がない。 県スポーツ課は「各種競技団体が早くから若手育成に動くことは子どもたちの競技力向上だけでなく、体力低下などの課題克服にも効果が期待できる」とし、2015年に向けて「国体開催が起爆剤となって県のスポーツ界の底上げにつながれば」と話している。 写真=国体を目指し練習に励む |
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