“人生の岐路”テーマに
和歌山市の廣瀬茂之さん 第三弾映画「君に捧げるサンバ」

       
◇10月 アートキューブで上映会
     
 和歌山市の廣瀬茂之さんが監督を務めた第3弾映画『君に捧げるサンバ』が完成。10月14日(日)に和歌の浦アートキューブで上映される。県内各地やバリ島で撮影した青春冒険映画。廣瀬さんは「資金ゼロの状態からの空撮、水中撮影、海外ロケと無謀な撮影で、『よく完成できたな』というのが率直な気持ちです。和歌山ならではのユニークな作品に仕上がったと思います」と話している。
 和歌浦でアルタミラ美術館(休館中)を主宰する廣瀬さん。これまで2003年に『青春の賭け』、05年に『徐福の遺言』と和歌山を舞台に映画を撮影してきた。
 自ら監督、脚本、編集を手がけた『君に捧げる〜』は4月から6月まで、田辺市、白浜町、湯浅町、和歌山市、そしてバリ島で撮影。主人公の哲也を白浜町出身のシンガーソングライター古家学さん、恋人の智子をオーディションで選ばれた和歌山市の山口法子さんが演じた。主題歌は古家さん作詞・作曲の『砂の城』。
 恋人の智子と別れ、やけを起こしたミニFM局のDJ哲也は職場から謹慎処分を言い渡され、逃げるようにバリ島へ。一方、一度は青年実業家との結婚を選んだ智子だが、自分の選択に疑問を抱き、哲也を追ってバリへ飛ぶ。そこで2人が出会った医者は旧日本兵。彼はいいなずけを日本に残しながら、終戦後も帰国せず、南の島で生き抜いていた・・・。
 テーマは“人生の岐路において選択の持つ意味は”。頑なに一つの道を歩む老兵士と、状況に応じて生き方を修正できる現代の若者を描いた。「選択肢に制限のあった戦前と比べて、多様な選択のできる今の時代は歴史的に見て最も恵まれた時代の一つではないかと思います」と廣瀬さん。
 上映は午後2時、4時半、7時の3回。500円。問い合わせは廣瀬さん(egao2525@1kw.jp)。

写真=映画のワンシーン