ひきこもり青年支援し5年
エルシティオ 記念式典に100人

       
 ひきもこり青年を支援する「エルシティオ」が5周年を迎え、9月22日、和歌山市内で記念式典を開いた。
 エルシティオは2002年にひきこもり青年の作業所として和歌山市手平に開設。その後、NPO法人の認証を得たほか、県の「ひきこもり支援センター」となるなど支援体制を整備。現在、八人の青少年が通所しているほか、面会などの形でエルシティオとかかわる人も多数おり、相談件数は年間約700件に及んでいる。
 記念式典には約100人が出席。金城清弘理事長が「ひきこもり青年の居場所として5年間やってきたが、当事者のニーズや家族の願いにかなっているか、常に考えている。5周年を新たなステップへの決意の場所にしたい」とあいさつした。その後、エルシティオに通う青年たちがステージに登り、いじめや体調不良がきっかけで学校へ行けなくなった辛さを語った。
 中には「今でも物事をする時、焦ったり意味があるかなあと考えたりしてしまうが、今できることをすることで自分の重荷を下ろせると分かった」とエルシティオに通う中で感じた心の変化を語る青年もいた。
 また、エルシティオ副理事長で立命館大学産業社会学部の山本耕平教授が「人や社会を紡ぐ力と1970年以降の若者達」と題し講演。「ひきこもる若者は1970年代以降の社会の犠牲者と言える面がある。若者たちが自分の力を蓄えるために何が必要か考えねばならない」と話した。

写真=仲間によるバンド演奏もあった