JR和歌山線 活性化に
パーク&ライドで利用調査

         
 「和歌山21世紀型交通まちづくり協議会」は、JR和歌山線で、郊外の駅周辺に設けた駐車場に自家用車を駐車し、そこから公共交通機関で目的地へ向かう「パーク・アンド・ライド」の社会実験を昨年(2007年)12月20日から27日まで行った。JR和歌山線の活性化を図ろうと同協議会が実施する初めての試みで、和歌山県総合交通政策課は「鉄道などでの通勤は、環境にやさしく、健康づくりにも役立ち、公共交通機関の維持にも繋がる」と話す。
 和歌山線の利用者は、ピーク時の1975年度は1978万人だったが、年々減少し、昨年度は半分以下の952万人にまで落ち込んでいる。一方で学生やお年寄りなど日常の足として利用している人もいる。
 この活性化にと、同協議会が今回実施したのが「パーク・アンド・ライド」。交通渋滞緩和や二酸化炭素排出量の削減が期待される手法で、全国各地で行われている。
 実験は岩出駅近くに約200台、粉河駅近くに約100台分の駐車場を準備し、期間中の平日、無料で開放し実施した。実験初日はわずか数台だったが、25日の通勤時間には10数台の利用がみられた。実験結果は1月中旬にまとめる予定。駐車場利用者に実施したアンケート結果や、利用状況を基に、今後の駐車場整備や列車の増便、ダイヤ改正などを沿線市町村やJRに働きかけていく。
 また、これまで和歌山市内の事業所や行政が取り組んできたノーマイカーデー運動を、県民に広く向けた「毎月20日は県民ノーマイカーデー」として、12月にスタートした。
 同課は「実験をして、データを把握することから始まる。結果をふまえて、公共交通機関を生かしたより良いまちづくりができれば」と話している。

写真=駅の近くに設けられた駐車場