今年の干支 ねずみが主役 創作童話コンクール
優秀賞  ねずみの運動会
伊達侑奈さん(東山東小3)

 ある年の夏もすぎ、少しすずしくなってきた時のことです。
 私が部屋でねむっていると、何か物音がしてきました。
 私の家族は、みんなねむっていたので、何の音かふしぎに思って耳をすましていると、
 「バタバタ」「バタドタ、バッタン」と、屋根うらから音がします。
 私は、こわくなったので、お母さんを起こして屋根うらを見てもらうことにしました。
 すると、ねずみたちが「バタバタ。ドタドタ」と走り回っていました。
 私は、運動会をしているみたいだなと思いました。
 小さいねずみが子ども、大きいねずみがお父さん、お母さん、おばあさん、おじいさんといったかんじです。
 その日は、私も入れてほしいなと思いましたが、ねむかったので、ふとんにもどりねることにしました。
 次の日、私は、今度は入れてもらおうと思い、昼ねをして夜になるのを、楽しみにまっていました。
 夜になって、また
 「ドタバタ、ドスン」といった音が聞こえてきました。
 かくれながら見ていると、ねずみの子どもが気がつき、私にいっしょに運動会をしようと、よびにきました。
 私は、屋根うらに上がると、下に落ちないかなと思いながらおそるおそる上りました。
 そこで、いっしょに走ったりおどったり、
 「赤がんばれ」「白チームがんばって」とおうえんしたり、私も、いっしょうけんめいがんばりました。
 私たちの小学校の運動会と同じようにリレーをしたり、ダンスをしたり、たくさんのねずみが楽しそうにがんばっていました。
 屋根うらから、下に落ちないのかしんぱいになりながら見ていました。
 半分、きょうぎがおわったぐらいで、休けいになりました。
 その時、ねずみたちは、何かを食べていました。
 私は、気になりのぞいて見ると
「あっ」と声に出てしまいました。
 それは、夕ごはんに、私が食べた物と同じでした。
 私はびっくりしたけど、ねずみたちのごはんってこんなんなんだとわらってしまいました。
 それから、のこりのきょうぎをしました。
 さい後までおわってから、ねずみの先生が来て、私に、「今日は来てくれてありがとう。また、遊びに来てくださいね」と言ってくれました。
 私も、「楽しかった」「ありがとう」と言って下におりました。
 「次は、何があるのかな。遠足かな。また、いっしょに遊びたいな」
と思いながらふとんにもぐりねむりました。

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 審査員・いわみせいじさん(「和歌山さんちのハッサクくん」作者)のコメント…小学3年生らしい文章で、特に最後の5行が心に残りました。あったかい気持ちにさせてくれ、童心に戻りました。