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和歌山オリジナルの新しいイチゴが誕生した。「早い時期に収穫でき、よりたくさんできる品種を」との農家の声を受け、県農林水産総合技術センター農業試験場が4年前から開発に取り組んでいた。新イチゴは、適度な甘みと酸味があり、色形が整っているのが特徴で、今年(2008年)から本格的に農家への普及を図る。関係者からは「和歌山の新しいブランド品にしたい」の声が高まっている。 |
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| ◇和歌山県農業試験場 2008年から農家へ普及 | ||||
2004年の統計では、和歌山のイチゴの生産面積は61ヘクタール、出荷量は1470トン、産出額は11億円。全国的にみて多くはないが、県内では紀の川市が半分以上を生産しており、同市の農作物の一翼を担っている。 和歌山のイチゴは7割が「さちのか」で、実がしっかりしていて消費者からの評価は高い。しかし、近年、ケーキ用としてクリスマス前に最も需要が高まることから、早く収穫でき生産量の多い品種の開発が求められていた。他県で同様の特性を持つイチゴの開発が進み、新品種が生まれたこともあるが、開発した新品種を県外に出さないケースがあり、農家からは和歌山オリジナルイチゴの開発を求める要望が出ていた。これを受け県農業試験場で4年前から取り組み始めた。開発は親品種を交配する形で進めた。「さちのか」「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」「さがほのか」を使い掛け合わせ、できたイチゴの種から3000株を生産。見かけや形、色などを基準に選抜し、数を絞り込んだ。2年で3品種を候補とし、さらに今度は、糖度、酸度、形、花の咲く量など細かにデータをとった。実際の農地で試作を行って検討を重ね、最終的に品種「G44」をオリジナルイチゴに選んだ。 「G44」は、早く実がなり、多く収穫できる「章姫」を母親、コクのある食味で日持ちの良い「さちのか」を父親として交配した品種。安定して糖度が高いのに加え、適度な酸味で味がよい。開発に取り組んだ西森裕夫栽培部長は「新品種は、大粒で形が美しい。また、同じような形で実がなる秀品率が高く、分ける作業が少なくてすむ」と話し、「生産者に受け入れやすい品種になった。もっと病気に強くする必要があるが、研究を重ね課題を克服してゆきたい」と語る。 名前は現在、県で検討している段階で、2月までに決めたうえで、農林水産省に種苗登録を出願する。今秋から、親株を農家に提供し、産地化に向けて普及を図る計画で、一般に届くのは来年末になる見込み。 西森部長は「農家からは『新しい和歌山ブランドにしてゆきたい』との声が高まっている。より広く普及を図れれば」と望んでいる。 写真=新品種のイチゴを手にする西森栽培部長 |
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