岩出市の根来寺から根来山げんきの森まで続く尾根道の整備が進んでいる。平安時代は修業の道だったと考えられる約600メートルのルートで、2月2日(土)のウォーキングイベントでお披露目される。1月15日、整備に当たった「根来の山再生委員会」事務局、岡田恵美さんの案内で、一足早く新しい道の散策を楽しんだ。(西山徳朗)
◇2月2日 お披露目イベント
昨年(2007年)2月、国史跡に指定された根来寺。不動堂の前を通り、鐘楼堂の脇を抜けたところで、「新しい道はここからです」と岡田さん。丸太を使った階段が目に飛び込んできた。
今回、整備したのはこの地点から、げんきの森の西端にあるわんぱくの森西展望台まで。このルートは平安時代に修行の道として使われていたと伝えられており、17世紀の地図にも表記がある。以前は八十八カ所めぐりのほこらがあったが、現在は根来寺の南にある五百仏山(いよぶざん)に移されている。最近は植物が生い茂り、通行が困難な状況だった。
この道の整備に当たった「根来の山再生委員会」は、根来寺関係者とげんきの森倶楽部理事が昨年6月に立ち上げた。寺とげんきの森を結ぶ歩道には大谷川沿いのルートがあるが、「散策を楽しむには明るい尾根道の方がいいだろう」と取り組みを決定。県の「紀の国森づくり基金活用事業」に選ばれ、助成を受けた。
階段を上り、森の奥へ歩を進める。ルートを示すように、道の両脇に丸太が置かれているため、道に迷うことはなさそうだ。「この丸太は、周辺に茂っていたヤマモモなんです」。岡田さんが教えてくれた。
ヤマモモを筆頭に植物が密集していた周辺の切り開き作業は、昨年11月25日から1月14日まで5回に分けて実施。一般参加を募り、げんきの森倶楽部メンバーのほか、和歌山大学や近畿大学の学生、和歌山みなみ子ども劇場のメンバーら、のべ300人以上が作業に汗を流した。ヤマモモを切って歩道の両脇に並べ、傾斜がきついところには階段をつくり、途中の岩出市内が一望できるスポットにはベンチを設置した。
歩いたこの日は和歌山市で最低気温2・8度を記録。最初はかじかんだ手をポケットに入れたいぐらいだったが、わずか数分後には体がポカポカしてきた。尾根道だけあり、日当たりは抜群だ。「今の季節は木に葉がないので、よく日が当たるんです。逆に夏場は生い茂った葉が日差しをさえぎり、日陰を歩けますよ」
話をしながらゆっくり歩くこと約40分、ゴールの展望台に到着。天気が良かったおかげで、紀伊水道まで見渡せる最高の眺望が出迎えてくれた。「春になると根来寺のサクラを見下ろせるんです」と岡田さん。「ウォーキングを楽しむ人が増えていますが、この道も一つのルートとして気持ちよく歩いてもらえれば」
尾根道は標高差約100メートルあるが、整備が行き届いていて歩きやすく、日ごろ運動不足の筆者も楽しく散策できた。これからの季節、森の春を探しがてら散歩してはいかが。
写真上から=根来寺側から歩く場合のスタート地点。手づくりの階段が見える、途中には切ったヤマモモの木を活用したベンチも
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2月2日のウォーキングイベントは、午前10時半までに根来寺駐車場集合。午前中はウォーキングと植樹。げんきの森で昼食をとり、根来の歴史に関する話を聞いた後、寺まで戻る。希望者は当日会場へ。先着100人に餅をプレゼント。弁当、飲み物持参。雨の場合は翌3日に順延。問い合わせは岡田さん(073・432・6028)。
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