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童心誘う“夢中スポット”
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ぶらくり丁の和歌川沿い、築地浜通りにあるうなぎ釣りの店「大阪屋」。一見、民家のような建物は、日が暮れ始める午後6時に看板が灯る。1949年創業で、迎えてくれたのは2代目店主、金田正紀さん(65)。聞くと、最盛期の約40年前は近隣に4軒、同様の店があったが現在は大阪屋だけという。「今では常連さんが大半ですが、『小さいころに親に連れてきてもらった』という人や、有田や泉州からも珍しがって訪れる人もいる」。向かいに流れる和歌川に視線を移し、「キレイに整備されたが、昔は川沿いにも店が立ち並んで賑やかだった」と懐かしむ。 壁には短い竹竿がずらり。早速、挑戦してみた。竿は糸の強さで500、800、1500円の3種類。「エラの後ろに針を素早く引っ掛けるんやで」と教わり、最強の1500円を手に、水槽をのぞきこんだ。「弱るまで泳がせるんや」と教わったものの、せっかちな性格がたたり、早く釣り出そうとして糸が切れてしまった。「おしかったなぁ」 そうこうしていると、男女3人が来店した。1人は常連のようで、たわいない話をしながら糸を垂れる。近くで飲んで来たらしく、上機嫌。「もっと右、右! そうや!」。すっかり童心に返っていた。 釣り上げたうなぎは金田さんが慣れた手つきでさばき、焼いてくれる。香ばしい匂いが店内を満たし、軒先まで広がる。道行く人は匂いにつられて店内をのぞいたり、竿を手にしたり。「『面白かった』『おいしい』と言ってもらえたときが一番嬉しい」。金田さんもまた、子どものような笑顔をのぞかせる。 ………………………………… 地域の“懐かしの昭和スポット”を水曜号で紹介します。 |
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