大きなパズルでおとぎ話 
市和商生4人  卒業制作を保育所へ

            
 和歌山市立和歌山商業高校(同市六十谷)デザイン科3年生4人が卒業制作展に出品した「おとぎ話の立体パズル」を1月25日、西山東保育所(同市吉礼)に贈った。谷口翔子さん(3年)は「子どもたちに遊んで欲しいと思って作ったので、実際に遊んでくれるのを見て、すごくうれしいです」と顔をほころばせた。
 パズルは谷口さんのアイデアで、縦横それぞれ約115センチ。9個の箱からなる大きな立体。棚に箱を入れると、「ピーターパン」「人魚姫」など童話をモチーフにした5種類のイラストが完成する。
 卒業制作展には、卒業生がポスターやイラストを1人2点ずつと、共同制作の立体モニュメントを出品する。例年は展示後、作品を破棄していたが、谷口さん、松本早由莉さん、小橋亜矢さん、白山加奈子さんの4人は、「せっかくの作品を捨てるのは忍びない」ともらってくれるところを探していた。
 昨年(2007年)、紙芝居のボランティアで幼稚園、保育所を訪問した松本さんが、「みんなで遊んでもらえるのでは」と声をかけることに。4人の同級生の母、岡本笑子さんが所長を務める西山東保育所に手紙を送った。岡本所長から「卒業展で作品と、それで遊ぶ子どもの楽しそうな姿も見ていました。いただけるなんて本当にありがたい」と返事があった。
 2月1日、同保育所を訪れた4人は、「これからもみんなでいっぱい遊んでください」と子どもたちにメッセージを送った。「これはここ」「ちがうなあ」「できたー」など歓声をあげて遊ぶ様子を見ながら笑顔でこたえ、教室は温かな空気に包まれた。
 松本さんは「一生懸命遊んでいる姿がとてもかわいかった」と嬉しそうに話していた。

写真=パズルで遊ぶ子どもたちと市和商生