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漢方薬の原料となるミシマサイコの栽培が海南市と紀美野町で昨年から行われている。増える遊休農地を活用し、JAながみねが大手製薬会社と連携して実施。JAながみねは「管理が比較的簡単で、収穫した物が軽いことから高齢者でも栽培しやすい。農家の高齢化対策、放棄農地対策と位置づけ、取り組んでいきたい」と話している。
写真右=根が漢方薬に使われる |
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| ■遊休農地解消の“効能”期待 | ||||
| ミシマサイコはセリ科の植物で、根が漢方薬に使われる。解熱、鎮痛、消炎作用があり、国内では高知や宮崎などで栽培されている。 全国の中山間地域同様、JAながみねの管内地域である海南市と紀美野町でも農家の高齢化が進み、栽培が放棄された農地が増えている。高齢者にも栽培しやすいものを探していた2006年、漢方薬の材料になる山椒をはじめ、夏みかんやハッサクの皮を乾かしたものなどを取り引きしていた大手製薬会社から、ミシマサイコの栽培を打診された。昨年(2007年)2月に栽培農家を募集したところ、約30人から応募があった。 栽培の年間スケジュールは、2月、3月に種をまき、発芽までの40日間は特にこまめに草刈りを行う。この後は根を効率よく太らせるため、10センチ成長すると上の部分を5センチ刈る作業を3〜4回繰り返す。年末から年始にかけて収穫したものを洗浄し、茎を取り除いて天日で乾かし、2月ごろに出荷する。取り組んだ兼業農家の男性によると、草ひきと、収穫後に茎を1本ずつ切り取る作業は重労働でないものの手間がかかるそう。ただ、「他に仕事をしながらでもできたし、技術的に作りにくくはない。みかんなど他のものに手を取られない農家なら栽培できるのでは」。さらに「契約栽培のため、できたものを必ず買ってもらえるのは農家にとって収入が計算でき、ありがたい。あと、10月ごろに咲く花は黄色いかすみ草のようで、きれいですよ」と笑顔を見せる。 こうした取り組みに対し、県海草振興局もサポート。昨年7月にJAながみねや生産者らとともに薬草研究協議会を立ち上げ、「自然の力で元気!薬草の里プラン」と題して様々な支援を行ってきた。8月にミシマサイコの栽培が盛んな高知県越知町を見学。11月には海南市農林水産業まつりなど3つのイベント会場で、ミシマサイコ栽培の取り組みを展示で紹介し、山椒料理のレシピを配った。今後は栽培マニュアルやレシピなどをまとめた冊子を製作する予定だ。同局農業振興課は「海草地域はヨモギやジュウヤクなど自生する薬草が多く、山椒の栽培も盛ん。これら地域の産物を中山間地域の農業振興につなげてゆければ」と話す。 新たな栽培品目導入に向けた取り組みは始まったばかり。漢方薬の原料栽培が地域活性化の“薬”となるか。今後が注目される。 写真下=収穫後に1本ずつ丁寧に洗浄 |
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