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やさしい娯楽の原点
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ガラガラガラザー。ぶらくり丁の雑賀橋付近で時折、球の転がる音が聞こえる。全国に約250台しかないと言われるスマートボールの店「ニューホープ」からだ。関西ではここと、大阪でしか楽しめない。スマートボールはパチンコ台を斜めに寝かせたようなゲーム。右手前のレバーで球を弾く。球は台に打たれた釘に当たりながら手前へ転がり、途中にある数字が書かれた穴に入ると、その数だけ球が追加される。50球そろえば景品に交換でき、100円(35球)から楽しめる。 1957年創業のニューホープは2代目の武内健児さん、昌美さん夫妻が守る。最盛期の昭和40年代には午後10時を回っても多くの客が詰めかけた。「今では常連さんが中心で、半日いる人や3台かけ持ちでプレーする人もいます」。「これでなかったらアカン」と言う客もおり、「『残していかないと』との気持ちでなんとか続けています。親の残してくれた仕事なので大事にしたい」と話す。 “これでなかったらアカン”魅力とは何か? いざ、台へ向かう。初めは力いっぱい打ち込んだが、穴に入らず球は減るばかり。無くなりかけてようやく力加減を意識し、少しずつ穴に入り始めた。15点の穴に連続で入り、たくさん球が追加されると、取材を忘れ夢中で打ち込んでいた。「自分の力加減で色々楽しめるのが、スマートボールの魅力」と武内さん。 さんざん楽しんで景品もいただいて、使った金額はわずか200円。店のモットーである「やさしい娯楽」と「娯楽の原点」の意味が分かった。 ………………………………… 地域の“懐かしの昭和スポット”を水曜号で紹介します。 |
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