温泉やスポーツの効果研究
和歌山県立医科大学  那智勝浦に新施設

            
 和歌山県立医科大学は4月から、那智勝浦町の町立温泉病院内に「スポーツ・温泉医学研究所」を設置する。温泉が心身にもたらす癒しの効果や、スポーツが健康に与える影響などを、同町からの委託を受け臨床研究する。和医大の南條輝志男学長は「地域の病院に若い医師の知的好奇心を満たす施設を整備することで、医師不足の解消にもつながる。和歌山モデルとして、全国に発信していければ」と話している。
 「社会・地域貢献のできる、開かれた大学創り」を掲げる和医大。2年前に「健康増進・癒しの科学センター」を開設し、世界初の「観光医療講座」を開講している。同講座では癒し効果やストレス解消を科学的に検証し、また、旅行先での疲労や持病悪化の軽減など、「医学」と「観光」を組み合わせた研究を行っている。
 今回新設する研究所は同センターの取り組みの一環で、所長は和医大リハビリテーション科の田島文博教授。整形外科医、リハビリ医らを温泉病院に派遣し、スポーツ医学を研究する一方、診療も行う。まずは循環器、内分泌系から解明し、身体全体を多角的に検証していく予定。温泉病院の常駐医師は現在、内科4人、外科1人、婦人科1人の6人。常駐医師が増えることで、地域医療の向上も期待される。
 中村詔二郎那智勝浦町長は「観光医学と地域医療の双方の充実のため、町として全面的に応援していく」と話していた。

写真=研究所の構想を語る南條学長(左から2番目)