デビュー22年 初めて故郷歌う
坂本冬美 新曲『紀ノ川』発売

            
 和歌山出身の歌手、坂本冬美がデビュー22年目にして初めて故郷和歌山を歌った『紀ノ川』を発売した。4月27日には和歌山のレコード店3店をキャンペーンでまわり、地元の人の熱烈な歓迎を受けた。
 『紀ノ川』は、和歌山出身の作家、有吉佐和子の小説『紀ノ川』をもとに作られた。いつの時代も変わらない親が子を思う心情を歌った曲で、坂本が「川と同じや 人の世も 流れに逆ろうてはならんのやえ」と途中、小説の一節を台詞として語る。
 4月26日の公演のために和歌山を訪れた坂本。その翌日、和歌山県レコード商組合の販売コンテストで最優秀、優秀に輝いた3店を回り握手会を開いた。和歌山での本格的なキャンペーンはデビュー以来とあって、いずれの会場も多くのファンでぎっしり。和歌山市新生町のHITSイシイイズミヤ店にも長蛇の列ができ、ファンは坂本と言葉を交わし感激していた。
 小説『紀ノ川』を読み、曲のイメージをふくらませた坂本は「橋本市での握手会で、台詞の和歌山弁がお婆ちゃんが使っていた言葉と同じだと言ってもらえた」。「長い間、『どうして和歌山の歌を歌ってくれないの』と言われ、肩身の狭い思いをしてきましたが、22年目にこんな大きな歌と出会えた。私の代表作にしたい。ぜひ和歌山のみなさんに応援して頂いて、『紀ノ川』を全国の人に知ってもらいたい」と意気込んでいた。 

写真=「『紀ノ川』を私の代表作に」と語る坂本冬美