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air mail アイオワの錬金術
日々、自己挑戦
ジュエリー作家  河合さとみ(4)
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 今、チューリップ、木蓮、りんごなどの花が咲き、新緑が眩いばかり…。これがアートを始めた私の第2のふるさとアイオワである。人心も自然も豊かで、ジュエリー制作に没頭できる私には理想的な場所である。私のアートに対する主人の理解と支援が大きいのも有り難いことである。
 大学院卒業後、スタジオにこもり1人で制作活動していると、どうしても近視眼になったり、容易な方向に走りがちになる。だからジュエリー制作をする同業者とはもちろんのこと、彫刻やプリントなど違う分野の芸術家たちとの交流をも通じ、いろんなものの見方、考え方の意見交換することを大切にしている。
 幸いにも私の家は大学構内から近く、美術学部のギャラリーや大学の美術館にいけばいつも刺激がいっぱいだ。常に心がけているのは自己に挑戦することと、慢心しないこと。これは技術、感性の両面に関してである。そして新鮮な感覚でもって制作に臨むことが大切だと思っている。
 アートは個人表現ではあるが、自分だけの世界に閉じこもってするものではない。そして人に鑑賞してもらい、ジュエリーの場合は身につけて経験して楽しんで頂くものだ。注文に応じてオリジナル・ジュエリー制作をする事もあれば、アート要素の強いものを金属とそれ以外の素材なども使って作るというのが今の課題である。最近アート要素の強いものとしては、私の個人経験に基づいた女性の体と心の変化が主題である。簡単に言えば、乳房や子宮の形をしたブローチ、ペンダント、指輪等を作っている。
 芸術はいつ始めても遅くはない。自分を真剣に見つめながら、アイオワを基点にジュエリー制作に勤しみ続けたいと思っている。そしていつか皆さんと私のジュエリーを通じて出会える機会があることを願っている。

写真=自分のアトリエで制作に励む

(第2、4水曜掲載)