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和歌山大学に入り、様々なまちづくりの活動に参加した。中山間地域活性化、中心市街地でのカフェイベント。地域に触れ、和歌山を元気にしようとする人の姿を知り、自分は地元に生まれながら良さを知らないまま関心を失っていたと気がついた。2007年2月。片男波自治会館で開かれたよさこい祭り実行委員会に初めて顔を出した。以前から、よさこいは気になっていた。祭りにかかわる人たちが輝いて見えていたからだ。 社会的立場などまるで関係なく、フランクに話す実行委員会の雰囲気に「なんてフラットな組織なんだろう」と感動し、「何かできそう」と予感した。 実行委員に加わりミーティングに参加するうち、祭りを通じ、「和大生にもっと街に触れてもらいたい」と思うようになった。和大生は7割が県外から来ている。下宿生でも大学周辺で生活し魅力に触れずに出ていってしまう。その流れを変えたかった。「和大から和歌山を元気にできないか」。友達4人に声をかけ、学生実行委を立ち上げ、和大生に向けPRに乗り出した。 特に学生生協と企画したよさこい祭りの特別メニューは人気を集めた。カツオ、四万十ソーメンなど祭りの本場高知と和歌山の食材をコラボさせた料理は大好評で、3週間で数千食が出た。祭りの認知度が学内でぐっと上がる手応えを感じた。 一方で、まちづくりを根本から考える機会も得た。驚いたのは祭りの実行委員の真剣さだ。スポンサー、踊り子への責任を背負い、時には日付が変わっても議論が終わらない。「仕事と同じか仕事以上。ここまで真剣にやるんだ」。昨年(2007年)の祭り本番では和歌山城会場で受け付けや舞台管理に打ち込んだ。踊り子、祭りを支える人のいい表情に「和歌山を元気にするには一人ひとりの個人を元気にするしかない」と考えるようになった。 ここに来て和大にも待望のチーム「和歌乱」が立ち上がった。今夏のデビューを前に練習を重ねるメンバーの口から「和歌山へ来て良かった」との声が聞けた。変わってきた、と実感する。 祭りは今年5周年。記念事業を担当し、祭りのテーマ「ありがとうのまち」の企画を進める。「なにげない、ありがとうのあふれる祭りにしたい」。子どもたちにありがとうを伝えたい人にハガキを出してもらう「ありがとうメッセージ」を提案、市民の心の輝きを掘り起こす。 「よさこいの仲間と一緒にがんばっていると、本当に街を元気にできると思えて、わくわくしてくる」。その確信こそ自分自身のよさこい祭りだ。 ◇ ◇ 今回で終了します。8月9日(土)号はよさこい5周年記念の特別座談会を掲載予定です。 |
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