寺子屋で心育もう
保護者らが子ども向け催し

            
 子どもたちが持つ思いやりの心を育み、元気に生きていけるようサポートしようと寺の住職や保護者らが集まったライフサポートコミュニティ「アンド・ハグ」が4月に立ち上がった。7月27日に、第1回目の寺子屋として子ども会を和歌山市中之島の安楽寺で開き、小中学生24人が流しそうめんや木工工作を楽しんだ。代表で同寺住職の吉野俊幸さんは「“教え”を宗教としてでなく福祉として伝えたい。遊びを通じて素直な気持ちを表現し、学びも織り込んだ活動にしたい」と話していた。
 無差別殺人や自殺が多発する社会を憂い、吉野住職を中心に今年(2008年)4月に結成した同会。手打ちうどん体験やどんぐり人形作りなどを通じ、感謝の気持ちや子どもの力を引き出す活動をめざしている。今回は「『ありがとう、ごめんなさい』が素直に言える心」をテーマに企画した。
 まず、吉野さんが子どもたちに大切な物が何か質問。「ゲーム」と答えた小学生にその理由をたずね、「友達と遊びたいから」との返事に、「本当はゲームが欲しいんじゃなくて友達と遊びたい気持ちが大切なんだよ」と話した。
 昼食の流しそうめんは、めんだけでなくマシュマロやせんべいも一緒に流した。“変わり種”に子どもたちは大はしゃぎ。また、午後は木工体験をし、最後には両親や身近な人に感謝の手紙を書いた。
 同市の杉本梓さん(小3)は「流しそうめんは初めてで、おいしかった」。長井蓮くん(小1)は「おなかいっぱいおにぎりを食べた。積み木も上手に色塗りができた」と喜んでいた。吉野さんは「子どもたちは思った以上に元気で、新しい友達ができたり、熱心に手紙を書いてくれてよかった」と満足そうだった。

写真=流しそうめんに歓声を上げる子どもたち