フランス絵画の巨匠に挑戦
和歌山県立近代美術館 ルオーの版画学ぶワークショップ

            
 和歌山県立近代美術館で開催している「ルオーのミセレーレ」展にちなんだワークショップ「ルオーに挑戦!」が7月26、7月27日の2日間、和歌山市吹上の同館で開かれ、小学生や中学生がフランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオーの技法を体験した。
 ルオーの代表作であるミセレーレは58点からなる銅版画の連作。ワークショップでは、この版画に用いられた技法に似た「ポリマー版画」を多くの人に体験してもらい、ルオーの作品を制作する側からも感じてもらおうと企画した。
 ポリマー版画は、フィルムに絵を描き、ポリマー版に重ねて光を当てると、版上に光を通した部分とそれ以外の所に凹凸ができ、それを利用して版画にする。講師を務めた京都精華大学の北野裕之講師は「写真とよく似た製版法で、ルオーの用いた版画技術の手順がおおまかに分かってもらえると思う」と話す。
 7月26日には小中学生ら14人が参加。筆や鉛筆、クレヨンに似た素材のダーマトグラフを手に花や風景、人物などを描いた。その後、ポリマー版を重ねて感光させ版画に。筆のタッチまで表現された独特の風合いのある作品が仕上がった。
 木を描いた同市立八幡台小学校の加納紘人くん(5年生)は「葉の多さを出したいと思いました。絵はよく描いていますが、版画もすごくよかったです」。また、大阪府田尻町から参加した日下奈々さん(中学1年)は「色の薄さ、濃さを表現するのがとてもむずかしかったです」と話していた。

写真=版画を仕上げる参加者