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和歌山市の本町卓球クラブが春と秋に和歌山県立体育館で開いている卓球優勝大会が50年目の節目を迎えた。クラブ創設者の小泉温勇さん(82)が会員の希望を受け、1959年に手づくりで始めた大会で、10数年前からは息子の警一さん(54)が運営を引き継いでいる。半世紀を経て、最近は県内外から400人近くが集まる大会に成長。温勇さんは「生きている間はずっと続ける覚悟でしたが、まさか50年続くとは。みなさんの応援のおかげです」と話している。 |
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| 本町クラブ 異世代一緒に勝ち抜き戦 | ||||
| 温勇さんがクラブを始めたのは1958年。2年前の世界選手権東京大会で日本勢が活躍し、卓球ブームが起こっていたころだった。 翌年、会員から「大会を開いてほしい」との声が挙がった。当時、県内の大会といえば全国大会につながる3つの県予選ぐらいで、一般愛好家が気軽に参加できる大会はなかった。会員の「僕らも手伝うから」との言葉に押され、開催を決めた。 会場に西浜中学校体育館を借り、クラブや他の学校の卓球台を運び込む作業は会員が手伝った。その1人、冷水弘之さん(69)は「リヤカーを引いたり、近所の学校から手で運んだり。今も覚えています」。温勇さんは「ダンプカーの運転手をしている会員はダンプで運んでくれましたね」と笑顔を見せる。 手弁当で開いた大会に集まった参加者は、会員15人を含めて110人。シングルスと団体戦を行い、無事に終了した。表彰式直後、温勇さんのところに会員がやってきた。「おっちゃん、赤字になったんちゃう? オレらも参加費払うわ」。参加費50円を会員だけは無料にしていたが、それを払うと申し出てくれた。「その気持ちだけを受け取りました」。温勇さんは懐かしむ。 5年目までは西浜中や向陽高校の体育館で開催。6年目の64年、この年に完成した県立体育館に変更した。また、2年目からは春と秋の年2回とした。参加者は年々増え、最近は小学生から60代まで400人近い人が集まる。「会場を借りられる午後9時までに全試合終われるか」、そんなうれしい悩みを抱える大会に成長した。 特徴は、年齢別に分けて行わないこと。小学生もシニアも、一般愛好家もインターハイに出場する高校生も、男女別に1つのトーナメントを戦う。1回戦から3回戦ぐらいまでは年齢、実力ともに近い選手同士が対戦するよう配慮するが、「勝ち進めば違う世代の選手と当たります」と警一さん。「年上の強い選手に負けるのも勉強、いろんな世代の選手の試合を見るのも勉強になると思います」 参加者から、「学生時代に対戦した選手と数十年ぶりに再会しました。懐かしいですね」と話しかけられることもある。警一さんは「そんな言葉をもらえるのも、50年続けられた理由かもしれません。昔、戦った選手が今も頑張っている姿を見たり、懐かしさを感じることが元気につながるのではないでしょうか」。 50回の節目となる今年の秋季大会は1カ月後。温勇さんは「会員と一緒に始めた大会がここまで続いたのはすごいこと」と目を細める。警一さんも「趣味で楽しんでいる人、中学時代にしていて40代になり運動不足を解消するためにまた始めた人など、だれでも参加できる大会。私の年齢とほとんど同じで、思い入れがあります。100回まで、とはなかなか言えませんが、60回、70回と続けていきたい」と話している。 写真=第3回大会のトーナメント表を見ながら当時を振り返る温勇さん(左)と警一さん。手書きの表は色あせたが、思い出は今も鮮明に残っている ◇ ◇ 第50回秋季県卓球優勝大会は9月7日(日)に和歌山市中之島の和歌山県立体育館で実施。男女別にシングルス、ダブルスを行う。シングルスが高校・一般650円、小中学生350円、ダブルス(1チーム)が高校・一般900円、小中学生600円。申し込みは指定用紙で。8月17日締め切り、先着360人。問い合わせは同クラブ(073・431・2623)。 |
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