平成諸君!
夢へのフルスイング
松井勇気さん(18)
            
 来年(2009年)に開幕を予定する野球の関西独立リーグ。和歌山から参入を表明している紀州レンジャーズで4番に座る。
 バットを握り始めたのは5歳の時。地元、大阪市内の軟式野球チームに入り、小学3年で硬式野球に転向した。高校2年になる昨春、開校した野球の専門学校「和歌山スポーツアカデミー」へ。同校の木村竹志理事長が監督を務めるレンジャーズの第1回選考会を受け、合格した。
 今年3月に行われた初の練習試合は7番サードで先発。以降、コンスタントに結果を残し、6番、5番と打順を上げ、6月21日の八尾クラブ戦以降は4番を任されている。
 「最初に4番と聞いたときは、いつもと違う緊張感があった。監督やコーチの期待は感じています」。一方で、「何番であろうとやることは一緒」と力みはなく、引き続き好調をキープ。11試合を終え、4割以上の高打率を残す。
 状況を見て右打ちもそつなくこなすバッティングは、首脳陣の評価も高い。井上紘一コーチは「当てるのは上手いし、小技もきく。感情を出さないタイプだったが、最近は“自分はこうなりたいんだ”との強い気持ちがプレーの随所に出るようになってきた」と評価する。
 “なりたい自分”とは、ずばりプロ。「1番の目標は、今年のドラフトでプロに行くこと。2番目が来年の関西独立リーグ開幕戦でレンジャーズの中軸を打つこと」。多くの日本人選手が活躍するメジャーリーグは「英語が苦手なので興味はない。ずっと日本でプレーし、夢は日本の名球会入りです」。
 目標とするのは、豪快なホームランが魅力の阪神・新井貴浩選手。「自分の基本はフルスイングです」。夢をつかむため、全力プレーを続ける。

□    □

 和歌山で輝き始めた平成生まれの“キラ星”たちを水曜号1面で紹介します。