ツキノワグマさんに森の大切さ教わったよ
みなみ子ども劇場が講演会

            
 ツキノワグマを通して森の大切さにふれてもらおうと、和歌山みなみ子ども劇場は7月21日、「子どもたちの紀の国森林体験〜からだで感じる森・心で感じる森」を和歌山市西高松の和歌山県立図書館で開いた。
 同劇場は、和歌山県の「紀の国森づくり基金活用事業」として、間伐体験会や光るきのこの観察会などを昨年から開いている。今回は日本熊森協会メンバーを講師に講演会を実施、小中学生とその保護者ら約120人が参加した。
 協会メンバーは、ツキノワグマが何を食べているかや、昔は県内に100頭以上いたが今は10頭以下になっていることを、クマのぬいぐるみを使って分かりやすく解説。昔の森はドングリが多く、中が明るかったのに対し、今の森はスギやヒノキが並び、内部が真っ暗なことを写真で示し、「森にクマのエサが減っている」と説明した。
 この後、みなみ子ども劇場メンバーが紙芝居「ツキノワグマ太郎」を披露。母グマを猟師に殺された太郎が鳥獣保護員に育てられ、現在は生石高原で暮らしている実話で、最前列で聞き入っていた中谷太一くん(高松小3)は「お母さん熊が殺されたのを知り、かわいそうだと思いました」。また、谷口耕一くん(同)は「熊がこんなに減っているとは知らなかったので、びっくりしました」。
 同劇場の平野典子運営委員長は「自分たちの未来を自分たちで守るために、森の大切さを認識し、自分たちに何ができるか一人ひとり考えてほしい」と話していた。

写真=「クマさんが食べるものは何かな?」熊森協会メンバーとボードに貼り出す子どもたち